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札幌の行列スープカレー ファンが資金、渋谷に進出

2019/10/6

渋谷店でも本店一番の人気メニュー「パリパリ知床鶏と野菜カレー 」(1380円・税込み)

かつて一大ブームとなった北海道名物「スープカレー」の人気が再燃しつつある。札幌で専門店がインバウンド(訪日外国人)から高評価を得ていることがきっかけだ。そんな中、札幌の人気店「Suage(すあげ)」が東京進出を果たした。2019年5月にオープンした「Hokkaido Soup Curry Suage」渋谷店は、再開発が進む渋谷駅の東口、ヒカリエのすぐ近くのビル地下1階だが、大きな赤いロゴが目印となり、店の場所も分かりやすく、渋谷駅徒歩1分のアクセスの良さもうれしい。

「Hokkaido Soup Curry Suage」は、札幌で07年に創業したスープカレーの人気店だ。渋谷店のほかには、札幌市内に4店舗、ほかにもシンガポール、タイなど海外に店舗がある。本店は毎日開店前から行列ができるほどの人気店で、閉店まで行列が続くことも多い。地元の人々から熱い支持を受けるだけではなく、外国人観光客からの人気も高い。その証拠に、旅行口コミサイト「trip advisor」では、総合評価で5段階中4以上を継続的に獲得しているお店に送られる「エクセレンス認証」を15年から獲得し続けている。

札幌の「Suage」本店では行列が絶えない

スープカレーは70年代に札幌の喫茶店で考案されたスープ状の薬膳カレーに影響され、札幌で広まった料理である。鶏、豚、野菜などからだしをとったスープにスパイスをあわせて作られることが多く、さらっとしたスープに具材がごろごろ入っているのが特徴だ。「スープカレー」の名称を使い始めたのは、90年代はじめに札幌で創業した「マジックスパイス」という店だった。その後、札幌にはスープカレー専門店が増え、ラーメン、ジンギスカンと並ぶソウルフードとして愛されるほどに定着している。

03年には横浜市の「横浜カレーミュージアム」に「マジックスパイス」が出店したことで首都圏でもスープカレー人気に火が付き、05年ごろには都内にスープカレー専門店が乱立。コンビニでも販売されるほどのブームの到来となった。札幌では今も約300ものスープカレー店がしのぎを削る。

ブームは一服した感があるが、近年は人気が再燃しつつある。一つには「trip advisor」上で外国人観光客によってスープカレー専門店が高評価を獲得していること。もう一つには、薬膳スープをベースにさまざまなスパイスを配合するスープカレーに、健康・美容効果を期待する声が高まったことがある。

こうしたスープカレー再燃の波に乗るのが、インバウンドからも評価される「Suage」のスープカレーなのだ。特徴は、店名の通り「素揚げ」された具が串に刺さった状態で盛り付けられていること。野菜たっぷりで体にも優しく、見た目もカラフルで楽しい。スープカレーは色々な具が入っていても、煮込まれてしまうと何が入っているのか分からない。しかし、素揚げにすれば、何が入っているのか一目瞭然。さらに串を持つことで食べやすくもなる。見た目の良さと食べやすさへの工夫も人気の秘密だ。

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