箸が止まらぬ「悪魔とシビレ」 19年下期の加工食品食品ブレイク予測 2019下半期 加工食品編

日経トレンディ

大人向けのふりかけが続々登場

天かすや顆粒の天つゆ、青のり、青ジソなど、具材や調味料がオールインワンで、ご飯に混ぜ込んで握れば悪魔のおにぎりができる
ローソンの悪魔のおにぎりに青ジソが加わった味わいで、香りも良い。濃い味にしたいなら多めに振り掛けるのがお勧め。しっかりかき混ぜてまだらにならないようにするのにコツがいる

ローソン発で天つゆと天かす、青のりを混ぜたクセになる味の「悪魔のおにぎり」がヒットするなか、ふりかけでもインパクトがあり、病み付きになりそうな「悪魔系」が下半期に登場する。本命は、ご飯に具材を混ぜ込んで握るだけで悪魔のおにぎりを簡単に作れる「混ぜ込み 悪魔めし」(浜乙女)。子供や女性でも食べやすいように味をマイルドにしてファミリー層を狙う。商談は絶好調で既に計画の4倍を受注。生産が追い付かない状況だ。

「誘惑のふりかけ」(大森屋)。小エビ、イカ粉末、マヨネーズ粉末入りの「海老イカ」味とビーフエキス、豚肉、ガーリック粉末入りの「牛ブタ」味の2種。両者ともかつお節やのり、鶏卵など具だくさんでこってり味だ
従来のふりかけには無い、パンチのある濃厚さ。サクサクの天かすが思いのほか香ばしく美味。具だくさんで味に深みがあり、飽きずに食べられた

対抗馬は「誘惑のふりかけ」(大森屋)。サクサクの天かすを使い、マヨネーズ風味の海老イカ味、ガーリック風味の牛ブタ味の2種で、既存のふりかけとは一線を画す、こってり味を提供。「健康ブームの対極にある、ガツガツお腹いっぱい食べたい欲求に応えたい」と、商品担当の大森屋・植田宏志氏は話す。にんべんや永谷園もご飯が進む濃厚なふりかけを展開。健康系からの揺り戻しが顕著なシーズンになりそうだ。

「おとなのふりかけ 薫るトリュフ風味」(永谷園)。シリーズ誕生30周年を記念して発売。ただし本物のトリュフは入っておらず、トリュフ香料などを用いて風味を再現。「えびふりかにふり」も新発売する
振り掛ける瞬間に香り、食べると口全体にトリュフの風味。再現性は高く、卵掛けご飯に掛けるのもお勧め

「エビチリ風ふりかけ」(にんべん)。和風味のふりかけが大半を占めるなか、今までにない中華味のふりかけを考案。ご飯に掛けるだけで、外食で人気の「エビチリ」の味になる。「白ごま担々麺風」も同時発売
エビチリの酸味も再現されていた。エビ風味のピリ辛でご飯との相性も良い。今後、他の中華味の展開に期待

日本アクセス 秋季フードコンベンション2019 「バイヤーズグランプリ」とは?
大手食品卸の日本アクセスが19年7月に開催した、東西会場で延べ1150社出展の大型展示商談会「フードコンベンション」の特別企画。Mart読者会員が選ぶ「Mart新商品グランプリ」の「プロ版」で、エントリーした77の新商品に、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが投票。加工食品、冷蔵食品、冷凍食品、アイスの4部門で得票数が多い順にランキングした。日本アクセス、流通専門誌「DIAMOND Chain Store」とのコラボ企画。

(文 高橋学、写真 中本浩平)

[日経トレンディ2019年10月号の記事を再構成]

MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
MONO TRENDY連載記事一覧