28歳、どう生きる 品川女子学院の人生デザイン教育

日経doors

2019/9/18

ライフプランに関わる情報を得ておく

そして、妊娠・出産に関する情報を得ておくこと、自分の体について状態を把握しておくことも「後の人生設計に影響をもたらす可能性があります」。

妊娠・出産は順調なケースばかりとは限りません。品川女子学院では産科医や助産師を迎えた授業で、出産や新生児医療の現場の話にも触れます。高等部1年生時に1学期間かけて行う「生命倫理」の授業では、不妊治療の方法や代理出産、出生前診断などを学びます。生徒がペアになり、妊娠中の夫婦という想定で、出生前診断を受けるかどうかをロールプレイングで討論する授業もあります。

家族の形も多様化しています。凍結卵子からの出産、代理出産による家族、LGBTのパートナーとの子育てなど、現実にいろいろな選択肢があることを知っておくこともライフプランにとって大きな意味があります。

「女性は周囲にまだロールモデルが少なく、キャリアと出産に関して自分一人で抱え込んで悩んだり、仕事上のチャレンジに尻込みしてしまったりすることもあると思います。その際に、ライフプランに関わる情報があれば、もし難しい状況に直面したときも前向きに受け止めて、乗り越えていける力が生まれるのではないでしょうか」

(取材・文 秋山知子=日経doors編集部<取材時>、写真 都築雅人)

[日経doors 2019年6月19日付の掲載記事を基に再構成]