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秋に色づく木々にうっとり 紅葉の映える並木道10選

2019/9/9

■8位 万博記念公園のプラタナス(大阪府吹田市)260ポイント
広い石畳 ボリューム満点

1970年の大阪万博の会場跡地を整備した公園。太陽の塔などが残り「プラタナス、アメリカフウ、カエデ類など色とりどりの紅葉が楽しめる」(野村さん)。

紅葉の時期に歩いて楽しいのが西大路の並木道。樹齢45年のプラタナスが石畳の道の両側に約300本植えられ、「ボリューム満点の形状に切りそろえられ圧巻」(藤田さん)。「通路が広いので堂々とした雰囲気があって圧倒される」(寺澤さん)といい、異国情緒を醸し出す並木道は絶好の写真撮影スポットになっている。

(1)11月上旬から中旬(2)大阪高速鉄道大阪モノレール線万博記念公園駅(3)06・6877・7387(万博記念公園コールセンター)

■9位 柳坂曽根のハゼ(福岡県久留米市)190ポイント
葉と実 一幅の絵のよう

江戸時代、久留米藩がろうの材料として植樹したハゼの並木道。約260本が南北に約1.2キロ続き、夕暮れ時には「耳納連山を背景に燃えるような赤い葉と濃褐色の実が一幅の絵のよう」(野村さん)。

地元の努力で保存されてきたハゼの木は高さ5~6メートルで、幹回りは2メートルを超えるものも。「色づく様子が自然で、色彩変化の妙が映える」(大場さん)。11月には並木道が歩行者天国となる「柳坂ハゼ祭り」も開かれ、和ろうそくやハゼの花から取ったハチミツなどが販売される。

(1)11月中旬から下旬(2)JR久大本線善導寺駅(3)0942・33・4422(久留米市観光案内所)

■10位 大山参道のイロハモミジ(栃木県那須塩原市)170ポイント
雨の後は赤いじゅうたん

一帯が日本遺産に認定されている那須野が原。その中にある明治の元勲・大山巌元帥の墓所に続く大山参道は「全国的にも珍しいイロハモミジの並木道」(藤田さん)。樹齢約90年の大木約90本が並び、「意外と知られていない」(高橋さん)という穴場だ。

紅葉の時期には参道を覆い尽くすようなモミジのアーケードに。「雨上がりには真っ赤に色づいたイロハモミジの落ち葉のじゅうたんに目を奪われる」(野村さん)、「朝夕の光が斜めから差し込む時間帯が一層美しい」(富本さん)。

(1)11月中旬から下旬(2)JR東北本線西那須野駅(3)0287・62・7160(那須塩原市都市整備課)

■見ごろは10~12月 変わる色楽しむ

秋の楽しみの一つは、色づく木々を眺めること。イチョウの黄色、モミジやメタセコイアの赤。一気に色に染まるのではなく、徐々に色合いが変わっていくことに風情を感じる人も多いのでは。

道沿いに植えられた並木道を通り抜ける爽快感は格別だ。歩いてもよし、車や自転車で走るのもよし。トンネルになっているのか、それとも空を仰ぎ見ることができるのか。足元の落ち葉、道の先にある風景とのバランスなども含めて、並木道の楽しみ方はさまざまだ。

紅葉の時期は地域差が大きい。ランキングに入った並木道でも、見ごろは10月から12月まで幅広い。同じ場所でも訪れた時期や時間帯によっても風景が変わる。「盛りを迎えた時期だけではなく、多彩な色のグラデーションも実は味わい深い」(山田隆彦さん)のも紅葉の魅力だろう。

並木道を管理する自治体などでは色づき具合などの情報を提供している。猛暑だった夏を受け今年の紅葉の状況はどうなのか。ぜひ、問い合わせてから、足を運んでほしい。

◇ ◇ ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。並木道の名称(所在地)。(1)例年の見ごろ時期(2)最寄り駅(3)問い合わせ先電話番号。写真は各並木道を管理する団体や自治体、観光協会などの提供。

調査の方法 専門家の協力で、紅葉が映える並木道22カ所をリストアップ。専門家10人に「並木道の長さ」「紅葉のボリューム、色づき」「通り抜けたときの高揚感」などの観点で1位から10位まで順位付けを依頼。編集部で集計した。(伊藤新時)

今週の専門家 ▽大場秀章(東京大学名誉教授)▽北嶋緒里恵(じゃらんリサーチセンター主席研究員)▽高橋俊宏(Discover Japan統括編集長)▽寺澤秀治(フォトグラファー)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽沼田阿友美(KNT-CTホールディングス国内旅行部)▽野村郁子(福岡植物友の会副会長)▽藤田聡(紅葉ガイド)▽森岡順子(日本観光振興協会)▽山田隆彦(日本植物友の会副会長)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年9月7日付]

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