笑う機会少ない人、死亡リスクは2倍 日本の中高年

日経Gooday

2019/9/22

全体の82.2%が、週に1回以上笑っていました。笑う頻度が月に1回以上週1回未満の人は全体の14.5%で、月に1回未満は3.3%にとどまりました。笑う頻度が低かったグループには男性が多く、喫煙者や、糖尿病患者が多く、配偶者がいない人、運動しない人が多く見られました。

研究者たちは、これら3群の人々の、あらゆる原因による死亡と、心血管イベントのリスクを比較しました。

笑うことがほとんどない人は死亡リスクが1.95倍

追跡期間中に257人(1.5%)が死亡し、138人(0.8%)が心血管イベントを経験していました。笑う頻度が週1回以上の集団を参照群として、月1回以上週1回未満群と、月に1回未満群の死亡と心血管イベントのリスクを推定しました。

年齢、性別、高血圧の有無、喫煙習慣、飲酒習慣などを考慮して比較したところ、笑う頻度が月1回未満の人々は、あらゆる原因による死亡リスクが1.95倍になっていました。月1回以上週1回未満群のリスクは、参照群との間に有意差を示しませんでした。

心血管イベントのリスクは、月1回以上週1回未満群で1.62倍になっていました。月1回未満群では、心血管イベントを経験した人が6人しかいなかったため、分析結果の精度は低く、はっきりした結果は得られませんでした。

日本人を対象とした今回の研究で、笑う頻度が低いことは、死亡と心血管イベントの危険因子であることが示されました。

論文は、2019年4月6日付のJournal of Epidemiology誌電子版に掲載されています[注1]

[注1]Sakurada K, et al. J Epidemiol. 2019 Apr 6. doi: 10.2188/jea.JE20180249.

大西淳子
医学ジャーナリスト。筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

[日経Gooday2019年8月6日付記事を再構成]

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