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出産か留学か 悩んだ私が学生に伝えたい女性のリアル

就活前に考えたい結婚の話(1)

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NIKKEI STYLE

 就活や卒業のタイミングでちらほら話題になる「結婚・出産」。共働きが増える昨今、特に女性にとっては将来設計を考える上で重要なテーマになってきています。とは言え、結婚や出産は「そのとき考えればいい」という意識の人は多いのではないでしょうか。本連載では様々な女性への取材を続けてきた濱田真里さんが、自身の経験や取材を通して、学生のうちから知ってもらいたい結婚やライフプランの話をしていきます。

こんにちは、濱田真里です。冒頭に少し自己紹介をさせて下さい。私は大学4年生のときに、世界で活躍する女性をインタビューするサイト「なでしこVoice」を立ち上げました。卒業後はIT企業、人材サービス企業、東南アジア勤務を経て、去年から大学院で勉強をしています。なんとも慌ただしい人生ですが、実は根底でやりたいことは一貫していて、「情報を伝えることで、女性のキャリアと自己決定を応援したい」と思っています。

さて、学生の皆さんは就活でキャリアプランを考えると思いますが、結婚についてはどのように考えていますか?

ディスコが今年3月に実施した女子就活生の調査では、結婚、第1子出産の希望年齢の平均はそれぞれ27.8 歳、28.9 歳で、厚生労働省発表の実際の年齢(結婚:29.4 歳、第1子出産:30.7 歳)と比べると、どちらも2歳ほど早い結果になっています。働き方も「昇進などにはこだわらず、生活に支障のない範囲で働きたい」というライフバランス志向が半数を占めています。多くの学生が家庭と仕事の両立について関心を持っていることがうかがえます。

しかし、就活で「内定がゴールではない」とよく言われるように、ライフプランにおいても結婚はゴールではありません。よりよいライフにするために様々なことを「設計」していかないといけないのです。就活ではOB訪問などで企業や仕事について知り、働くことをイメージしていきますよね。同様に、結婚・出産についても知っておくことは重要だと思いませんか?

かく言う私も偉そうなことは言えず、学生の頃は「26歳で結婚して28歳で子どもを産めればいいな」とぼんやりとしか考えていませんでした。結婚や人生プランについて戦略的に考えられていたわけではありません。実は今、妊娠中なのですが、妊娠後は「こんなに大変だなんて、聞いてない!」と思うことが多々ありました。周りの人に助けてもらったり、自分でいろいろ調べたりして、なんとかここまでやってきましたが、結婚・妊娠した今、もう少し心づもりをしておけばよかったかも、と思うのです。

そうはいってもこの人生設計、自分の努力だけではどうにもできないのにどうしたらいいの? と思いますよね。確かに、結婚したいと思える相手と出会えるか、妊娠できるか、仕事の状況はどうか、夫は育休がとれるのか…不確定要素いっぱいです。まずはどんな事態が起こり得るのか、私の妊娠発覚前後のドタバタ劇から、少しでもリアルに感じ取ってもらえたら幸いです。

タイミングが一気に来た!!

私が出産を意識したのは、今年の3月に産婦人科でAMH検査(卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べるための血液検査)を受けたことがきっかけでした。友人が受けていたので自分も試しに受けてみよう、という気軽な気持ちで受けると、なんと先生から「実年齢よりも卵子の数が少ないから、子どもを産みたければ5年以内に妊娠しないと難しいかも」とタイムリミット宣告をされ、大ショック!動揺する帰り道、家族に泣きそうになりながら連絡していました。

帰宅した後、検査の判定方法を見た夫から、結果を過信するのも禁物だと言われたことでようやく冷静になりました。2人で話し合い、「AMH検査をして良かったことは、タイムリミットを意識できることだね」という認識で一致しました。

その直後、大学生活でも動きがありました。以前から準備していた韓国の大学院留学の学内選考を受け、通院から2週間後に学内選考の合格通知が届き、第1希望だった大学に行けることになりました。念願の留学!と歓喜していた矢先、しばらく生理がきていないことに気付きます。これはもしや……。妊娠検査薬でチェックすると、妊娠反応で陽性が。「まさかの妊娠!」と喜びと同時に、「え、でも留学どうしよう!?」といろんな思いがぐるぐる。

陽性反応が出たとしても安定期に入るまでは何が起こるかはわかりません。出産確定とも言えず、その状態で留学について結論を出すのも悩ましく、今後どうなるかのめどがつかない状況が続きました。本当にタイミングって難しいです。

妊娠が確定してからは、体調の変化に悩まされました。妊娠初期の5カ月間はとにかくつわりがしんどかったのです。ゴールデンウイーク中はつわりのビッグウエーブがきて、10日間ほぼ寝たきりで過ごしました。体がだるいだけでなく、精神的に厭世(えんせい)観で潰れそうになることも。本当に無気力でネガティブで、これまでの自分とまるで別人のようでした。体のだるさよりもこの気持ちの落ち込みの方がダメージ大きかったです。ホルモンの影響って恐ろしい。

思っていた以上につわりが重く、「この体調で勉強に行ってもキツイのでは」という思いと、韓国で出産後、すぐ飛行機に乗れる体調かわからないのと、夫が長期で休めるか未定なため子どもに家族がすぐに会えない可能性を踏まえ、悩みに悩んだ末、日本で産むことにしました。

予測不能だけど意思決定を迫られる

妊娠、出産という命の誕生につながる状況は、祝福されることが圧倒的に多いと思うのですが、「産む」裏側にはきれい事だけではなく、実際は色々なことが起きているのだということを、自分の体の変化を通じてヒシヒシと実感しています。不確定要素が大きい未来を考慮しながら、働き方や子供とのかかわり方、自分の生き方など様々な意思決定もしていかなくてはなりません。

これまでは仕事や勉強など、色々なタイミングを比較的柔軟に考えて行動していたのですが、子どもを産むと決めた途端、これを軸にいろんな物事を進めざるを得なくなりました。やりたいことはたくさんあります。しかし全てを一気にはできません。大事なのは「今、自分にとって優先順位の高いことは何か」を決めることだと思いました。私は韓国留学をいったん諦めましたが、「留学はまたできるかもしれないけど、私の場合また妊娠できるかわからないから、今できることに集中しよう」と思ったことが大きな判断理由になりました。

前置きが長くなりましたが、この連載を通じて伝えたいことは、予測不能だからこそ、自分のやりたいこと、優先順位を決められるように、情報収集し、自分の軸を作り続けていこうということです。それが「設計」していくことだと思うのです。

でも特に結婚生活においては、パートナー次第じゃないの!? と思いますよね。実は私、29歳で婚活をしました。そのお話はまた次回!

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