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THE ALFEE、3年半ぶりアルバム 45年の活動を凝縮

日経エンタテインメント!

2019/9/14

8月25日にデビュー45年を迎えた3人組ロックバンド・THE ALFEE。今も年間60本程度のライブを開催するなど、精力的に活動を続ける彼らが、3年半ぶりとなるアルバム『Battle Starship Alfee』を完成させた。

左から桜井賢(ボーカル&ベース)、坂崎幸之助(ボーカル&アコースティックギター)、高見沢俊彦(ボーカル&エレキギター)。1973年に明治学院大学で出会い結成。翌74年にデビュー。83年の『メリーアン』でブレイク。ライブ実施本数は日本のバンドで最多(写真:中村嘉昭)

タイトル曲ともいえる『Battle Starship Neo』は、テクニカルなギタープレーと美しくも力強いコーラスワークが織りなす壮大なロックオペラ調の大作。ピアノの独奏に導かれて始まる『はじまりの詩』は、デビュー前夜を連想させる歌詞が印象的だ。エバーグリーンな『私的恋愛論』やフォーキーでセンチメンタルな『風に消えた恋』では、活動当初に軸としていたアコースティックなアプローチが見られる。作詞作曲を手掛ける高見沢俊彦が「アニバーサリーを意識した、アルフィーヒストリーのような作品」と語る通り、多彩な音楽性を備えた濃密な1枚に仕上がっている。

■クイーンの再評価が励みに

高見沢俊彦 タイトルには、この先もバトルスターシップに乗って前進するぞという思いを込めました。と同時に、84年のシングル『STARSHIP 光を求めて』も重ね、僕らの歴史を感じてもらえるものにもなっています。アコースティックからプログレ、ポップ、メタル的なサウンドやコーラスワークなど、これまで通ってきた僕らの音楽的な歴史が分かるようなものにしたいと思いながら作りました。45年分の重みや技術がこの1枚に出ていると思います。

桜井賢 そっか!そうだったのか。

坂崎幸之助 (笑)。レコーディングは楽器や歌、コーラスとパートに分けて録るから全貌が見えない時がある。完成した音源を通して聴くとファンのみんなと同じような新鮮さを感じますね。

高見沢 曲のアイデアはツアーから生まれます。ライブの中で「次はこんな曲をやってみたい」とひらめいて、「イントロで照明をこう動かそう」とか、ステージングも考えて曲を作ります。頭の中で考えているだけではライブ向けの楽曲にはならないんですよね。構成自体はイントロがあって、AメロとBメロ、サビのあと間奏、最後にアウトロという形を守っています。今はヒップホップやダンスミュージックが主流で、イントロや間奏がない曲、(バンドでも)ギターソロなどない曲が多い。だからこそ、僕らはそこにこだわっていますね。ステージングも含めて、そういう起承転結のある楽曲が僕自身大好きなんですよ。

坂崎 『Battle Starship Neo』はイントロが2分と長いよね。こういうのを今どきやるのも僕らだけだしね(笑)。

桜井 レコーディングの時、「これってどこから歌?」って高見沢に聞いたくらい、譜面を見ても歌のパートまでが複雑で長い。楽器やコーラスなどが重なり合った完成形を聴いて「こうだったのか」と腑に落ちた。まぁ長くやってきた信頼関係があるから、全貌が見えなくても安心して弾けるけど。

高見沢 そこは任せて下さい(笑)。去年、映画『ボヘミアンラプソディー』がヒットして、クイーンが再評価されましたよね。実は、僕らのデビューは彼らの1年後。今の時代に、クイーンのサウンドが評価されたことは、ほぼ同期のバンドとしては、かなり励みになります。THE ALFEEのフレディ・マーキュリーはますます元気ですからね。今度はああいう衣装でお願いします。

桜井 え? 俺のこと!?

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