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パンクバンドBiSH 激しくエモーショナル、両極光る

日経エンタテインメント!

2019/9/16

自称・楽器を持たないパンクバンドのBiSH。「激しく」かつ「エモーショナル」、その2面性を持ち合わせたライブが話題の6人組だ。7月3日に発売した、メジャー3rdアルバム『CARROTS and STiCKS』は、それを推し進めた1枚で、彼女たちの両面が色濃く表れた作品だ。

自称・楽器を持たない6人組のパンクバンド。2015年3月に結成し、5月にインディーズデビュー。16年5月にシングル『DEADMAN』でメジャーデビューを果たした。9月23日には、大阪城ホールにて、初の地方でのアリーナワンマン『And yet BiSH moves.』を開催する(写真:佐賀章広)

与えられた曲を歌うだけでなく、制作や表現への意識も高まっている。作詞はプロデューサーの渡辺淳之介に加えて、メンバー内でのコンペ方式を引き続き継続。各メンバーが作詞を担当した楽曲も数多く収録する。さらに振り付けは、メンバーのアイナ・ジ・エンドが担当だ。

ハシヤスメ・アツコ これまでBiSHの楽曲には、いわば、きれいな曲と汚い曲の2つがあって。「どっちがBiSHなの?」みたいな意見もファンの方からありました。今作は、4月にスタートした“アメトムチ”プロジェクトのコンセプト通り、2面性が強く出たアルバムになっています。

セントチヒロ・チッチ サウンドプロデューサーの松隈(ケンタ)さんは、今回も曲ごとにアドバイスをくれました。エモいサウンドの『MORE THAN LiKE』では、ライブでの定番曲『オーケストラ』(16年)の時のような気持ちで歌ってみて、と。最近は、あの頃の気持ちをやや忘れてしまっている部分があるので、うまく歌おうじゃなく、素直になろうと思いながら歌いました。

アイナ・ジ・エンド 私は『CAN YOU??』で、今まで恥ずかしくてあまり書いてこなかった素直な気持ちを詞にしています。心地良いカッティッグギターに乗せて、歌詞の中で謝ってみたり(笑)。それは『優しいPAiN』という曲で、渡辺さんが珍しく自分の弱さを歌詞にしていたから。もっと自分を出さなきゃなって。

モモコグミカンパニー 私はヘビーな音色の『CHOP』を聴いた時に、絶対に歌詞を書きたいと思ったんです。なので、すぐに書いて送ったら、みんなが送る前だったのか、そのまま採用されることになったみたいで(笑)。

アユニ・D そうだったんだ(笑)。

モモコ 曲は声にディストーションまでかかっているんです。だから歌詞はあえてポップな感じにすることで、その中間みたいな曲になることを狙いました。イメージはBiSHの楽屋。6人いて狭いし窮屈だし、毎日忙しくて大変…。「だけど、なんか楽しいね!」みたいなことを表現しました。

リンリン 私はサビのシャウトが特徴的な『O・S』の作詞をしていて、大好きなマンガの『シャーマンキング』をモチーフにしました。登場人物が本当にいい人たちばかりで、彼らのことを思い浮かべながら詞を書いていると、逆に自分の嫌なところが見えてきちゃったりもしたんですけど(笑)。

チッチ 今作のリード曲の『DiSTANCE』では、声を枯らしながら必死に歌いました。サビで一気に盛り上がるので、ちゃんと感情を入れ込まなきゃいけなくてすごく難しかったです。

アイナ ミュージックビデオも撮影しました。振りでは、私がダンスの中で一番難しいと思う、シンプルなものに挑戦しています。「筋肉の奥のほうの繊維から動かすイメージで」とみんなに伝えました。

アユニ 間奏のパートでは、私とアイナちゃんが2人で同じ動きで踊るユニゾンのパートがあるんです。そのダンスが、曲の壮大な感じとすごく合っているので、ぜひ注目して見てほしいですね。

ハシヤスメ ラストに収録する『GRUNGE WORLD』 は、今までのBiSHにはなかったタイプの楽曲です。2000年代のDragon AshさんやORANGE RANGEさんをほうふつとさせる、どこか懐かしさもあるサウンドに乗せて、ラップのような歌い方にも挑戦しました。

リンリン ラップも大変だったけど、Aメロが1番と2番で全く違うからみんな苦戦したよね。

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