富士通がペンタブレットPC 13.3型液晶で868g
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、富士通のモバイルパソコン「LIFEBOOK UH95/D2」だ。「ペン内蔵で最軽量の2in1パソコン」をうたう。
◇ ◇ ◇
●実勢価格/23万7380円(税込み)
●サイズ・重さ/幅309×奥行き214.8×厚さ16.9mm・868グラム
●画面/13.3型液晶(1920×1080ドット)
●CPU/Core i7-8565U(1.80GHz)
●メモリー/8GB●SSD/512GB●駆動時間/約10時間
●発売日/7月18日
2018年に初めて700グラムを切る13.3型パソコン「LIFEBOOK UH-X」を発売した富士通クライアントコンピューティングが、今度は「ペン内蔵で最軽量の2in1パソコン」を発売した。新たな「同 UH95/D2」は、13.3型画面を備えたノートPCで、キーボード部分を360度回転させるとタブレットとしても使える。
付属のアクティブペンは筆圧も検知するタイプ。ペンが細いため慣れが必要だが、画面表面が適度に滑りやすく、ペン先を素早く動かしてもさらさらと書けた。本体の右側面にペンを収納でき、忘れたり無くしたりする心配が少ないのも利点だ。画面は指でのタッチ操作にも対応する。ただし、画面表面のガラス部分に厚みがあるため、液晶画面への書きやすさや表示の見やすさはiPad Proと比べて少し劣る。
キーボードはキーピッチが約19mmと広く、キーの感触もしっかりしており、薄型ノートPCとしてはトップクラスの打ちやすさ。ペンを使うアプリをワンタッチで起動できるショートカットボタンがあるのも便利だ。重さは868グラムで、キーボードと合わせた重さで比べれば、定番タブレットのSurface Proや12.9型のiPad Proよりも軽い。USB端子が計4基(うちタイプCが2基)あるなど拡張性でも上回る。
パソコンとしての使い勝手と軽さの「二兎」を追う人には、現時点でベストの2in1といえる。
キーボード回転式の2in1パソコンでは、Let'snote RZ8(パナソニック)やLAVIE Hybrid ZERO(NECパーソナルコンピュータ)が1kgを切るが、いずれもペンには非対応。価格がネックだが、法人需要を中心に売れそうだ。
(注)Surface Proとタイプカバー、または12.9型のiPad ProとSmart Keyboard Folioの組み合わせはどちらも1kg以上になる
[日経トレンディ2019年9月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。