河童・鬼・てんぐ… 怪しくも楽しい妖怪の町10選

■4位 広島県三次市 550ポイント
逆さ首 平太郎を襲う怪異の記録

稲生物怪録(いのうもののけろく)と、妖怪研究家の湯本豪一さんのコレクションを集めた日本初の妖怪博物館「三次もののけミュージアム」が4月に開業。稲生物怪録は江戸時代、三次に実在した稲生平太郎(当時16歳)のもとに現れた妖怪や怪異の物語だ。串刺しになって部屋を飛び回る無数の小さな首、顔をなめる女の逆さの生首などが登場。「『稲生物怪録』をもとにした宇河弘樹さんの漫画『朝霧の巫女(みこ)』の風景をたどりながら町をめぐるのも楽しい」(松村さん)。

(1)JR三次駅から徒歩約30分(2)https://miyoshi-mononoke.jp/(三次もののけミュージアム)

■5位 京都市左京区 390ポイント
牛鬼 異界観たっぷりの参道

京都市左京区には牛鬼とてんぐの伝承がある。貴船神社に伝わる牛鬼は、もともとは祭神の従者。しかし、口の軽さが災いし、罰として舌を八つ裂きにされ、死後に牛鬼となって本殿の北にある「牛一社」にまつられたという。

鞍馬寺のてんぐについては、「鞍馬山のカラスてんぐが牛若丸こと幼少の源義経に剣術を教えた」(千葉幹夫さん)。ほかに650万年前に宇宙から降臨した護法魔王尊の使者で大てんぐがいるという話も。本殿から「奥の院魔王殿への参道は異界観たっぷり」(小松和彦さん)。

(1)貴船神社は叡山電車貴船口駅からバス。貴船下車。鞍馬寺は叡山電車で鞍馬駅下車、専用ケーブルあり。寺社間は徒歩で1時間強(2)http://kifunejinja.jp/(貴船神社)、http://www.kuramadera.or.jp/(鞍馬寺)

■6位 沖縄県各地 320ポイント
キジムナー 心澄んだ人だけ見える木の精霊

ガジュマルに宿る精霊、キジムナーは赤い髪の子ども。仲良くなると魚を捕ったり、無料で旅に連れて行ったりしてくれるが、心が澄んでいる人にしか見えない。「キジムナーが出たというガジュマルの林は異様だった」(多田克己さん)。「琉球村」(恩納村)が訪ねやすい。

(1)那覇から名護行きバスで60分、琉球村前下車(2)https://www.ryukyumura.co.jp/(琉球村)

■7位 京都市上京区 310ポイント
百鬼夜行 妖怪にふんし商店街練り歩く

百鬼夜行の道、一条通。大将軍商店街は10月「一条百鬼夜行」で約100人が妖怪に。陰陽師安倍晴明をまつる晴明神社や頭は猿、胴は狸(たぬき)、手足は虎、尾は蛇の鵺(ぬえ)をまつる鵺大明神、源頼政が退治した矢じりを洗った池も。「妖怪好きなら一度はたどりたい」(宮本さん)

(1)大将軍商店街は京福電車北野白梅町駅から徒歩5分(2)http://kyoto-taisyogun.com/(大将軍商店街)

■8位 栃木県那須町 290ポイント
九尾のきつね 今でも毒を吐く殺生石

玉藻前(たまものまえ)こと九尾の狐(きつね)。中国の殷(いん)の王の后(きさき)に化けて国を滅ぼし、天竺(てんじく)で悪行を尽くした後、日本へ。平安時代に鳥羽上皇に近づくも見破られ、那須に逃げたが殺された。「殺生石」に姿を変え、近寄ると災いをもたらしたという。今でも周囲に硫化水素ガスが発生し、動物の死骸が見つかる。「元々妖怪だったとされるものが見られる珍しい場所」(朝里樹さん)。

(1)JR那須塩原駅か黒磯駅からバス。那須湯本温泉下車(2)http://www.nasukogen.org(那須町観光協会)

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