キャプテンスタッグ 高コスパでビギナー向けに強み
初心者のためのキャンプグッズ入門(下)
キャンプ初心者にとって、グッズを選ぶのは楽しくもあるが悩ましくもある。製品の種類も多くメーカーや価格帯もさまざまだ。そこで、第1回のスノーピーク、第2回のコールマンに続き、初心者に強いキャプテンスタッグの製品を紹介する。
◇ ◇ ◇
キャプテンスタッグは、リーズナブルなキャンプアイテムを取りそろえている老舗。キャンプを始めようと思う人は、なにかしらのアイテムでお世話になることが多い。
入門向けアイテムは、ときとして「安かろう、悪かろう」で、すぐに壊れたり、買ったはいいが使わなくなることもあるが、熟練者やヘビーユーザーがリピート購入する高コスパアイテムもあるので、侮れない。メーカー自身、ビギナー向けラインアップを重視しており、デザイン性もあり「使える」アイテムを増やしてきている。
「V型 スマートグリル<ミニ>」(8000円、以下価格は税別)は、小型のたき火台。薄くコンパクトに折りたためるので、ソロキャンプやペアキャンプでのたき火台として有用。家族が増えて大勢でおこなうファミリーキャンプでも、コーヒーのお湯を沸かすなどサブたき火台として使い続けることができる。
キャンプから運動会、その他行楽などマルチに使えるのが折りたたみ椅子「CS ラウンジチェア」(3000円)。肘掛けにカップホルダーが付いており便利。リーズナブルな価格なので家族の分を一気にそろえるのも負担が少ない。近年はロースタイルの椅子に人気が集まっているが、ビギナー向けには一般的なスタイルで使える椅子のほうが楽に過ごせるだろう。
「ジュール アルミツーウェイ ロールテーブル70」(1万2000円)は、スリムに収納でき、高さを2段階に調節できる。ラウンジチェアと合わせて使えるテーブルで、ファミリーユースでも十分な大きさ。テーブルの高さを調節できるので、ロースタイルにも対応する。
バーベキューグリルは、専用の網でないと安定面などでしっくりこないのが、コスト的にも利便性の面でもネックだった。「いろんなアミが使える ステンレスグリル<500>」(1万円)は、フレームに工夫が凝らされており、フレーム自体が串焼き台としての機能を持つ。
串焼き台の一部が網ホルダーになっているので、台に乗せられるサイズの網であればメーカーを問わず使えるのが利点だ。高さ60センチで、ツーウェイテーブルとの相性も良い。網焼き、串焼きなど、バーベキューにおける多様なメニュー調理方法に対応する。
キャンプやバーベキューでは、どうしても荷物が多くなりがちだ。特に始めたばかりのころは、あれもこれもと増えてしまう。「CSブラックラベル 収束型4輪キャリー」(1万5000円)は耐荷重80キロで、キャンプ道具を車からサイトまで運ぶのを助けるキャリー。
使わないときはコンパクトに折りたためるほか、キャンプサイトで荷物を降ろした後は、私物置き場として使ったり、テントやテーブルなどの収納袋、器具のケースなどキャンプで紛失しやすいものを入れておくなどに活用しても良い。
クーラーボックスは、車のトランクに収まるサイズの中でなるべく大容量のものを選びたい。「リガード ホイールクーラー60L」(1万8500円)は、キャリングハンドルとタイヤが付いていて持ち運びやすい。60リットルと容量もたっぷりある。
調理器具やバーベキュー・アイテムなど種類ごとに整理して入れておくことで、準備から片付けまでがやりやすい。「コンテナボックス No45」(オープン価格、実勢価格2000円前後)は、45リットルの大容量で積み重ねができるのが便利なポイント。蓋を閉じたコンテナは、テーブル代わりにもなり、ものを置いたり人が増えた際の臨時テーブルとしても活用可能だ。
「LEDバグランタン」(6000円)は、発光ダイオード(LED) ランタンに誘虫と殺虫を行う機能を持たせたランタン。通常のLEDライトに加え、紫外線の誘虫ライトと電撃式の殺虫ネットで煩わしい蚊などの虫を撃退する。フックで吊り下げてテントの常夜灯にしたり、逆さまにしてテーブルに置いてテーブルランタンにしたりなど、いろいろに使える。
(ライター 戸津弘貴)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界