仕事の「困った」を解決する アイデア文具13選
当たり前だと思っていた「常識」を変えることで、仕事の「困った」を解決する文房具が増えている。
例えば、書類がうずたかく積み上げられたデスクや外出先の喫茶店など、作業面積が狭い場所では資料を広げることもままならない。そこでお薦めなのが紙を挟んで立てられる「クタっとならないペーパースタンド」(横田文具)。ピンチの両端を前方に傾斜させ、紙をピンと立たせる仕組みで、空間を効率的に利用できる。資料やレシピ、POPなどを挟んでおける。特に、資料を見ながらのパソコン作業に向く。A3の大きさまで、縦横どちらに挟んでも紙が倒れなかった。
新しいページをとっさに開けないという「困った」を解消するのが、「パッとメモ」(デザインフィル)だ。メモの左部分がのり付けされており、書き終えたら剥がす。のり付けされた未使用部分だけがまとまっているので、新しいページを素早く広げられる。片手が塞がっているときでもすぐにメモができる。
メモ用紙が無くても困らないのが、「ウェアラブルメモ wemo パッドタイプS」(コスモテック)だ。シリコーン製のパッドに油性ボールペンでメモができ、消しゴムや指で消せる。裏面が吸着シートになっているため、ノートパソコンやディスプレーなどの平滑面に貼っておけるのも便利だ。手首に巻けるバンドタイプや、iPhoneを入れられるケースタイプもある。
次ページから10製品をさらに紹介する。
●冷蔵庫内での「迷子」も防ぐ、私物の名札代わりになるメモ
ペットボトルなどに名札を付けられるタグ型メモ。切り込み付きの穴にペットボトルのネック部分を通して使う。会社の冷蔵庫に入れる飲み物に付ければ、自分のものだとすぐ分かる。折り畳んでメッセージにも使える。
●中央部分の段差が無い、水平に開く画期的ノート
180度、水平に開くノート。見開きの中央部分にくぼみができ、文字や図が書きにくいという従来のノートの弱点を克服した。左右ページが1枚の紙のようにフラットになる。
●ピンホール原理を利用、近視でもハッキリ見える
目のピントが合いやすくなるピンホール原理を利用した定規。印刷された小さな穴からのぞくと、ホワイトボードの文字など見えにくかったものがはっきりと見えるようになる。大小2種の穴を用意。
●従来商品の弱点を解消、四角いボティーのネーム印
「上下が分かりづらい」「傾いて押印してしまう」という丸型ネーム印の不満を解消。四角いため、位置や傾きが分かりやすく、きれいに押印できる。丸型のネーム印に比べて転がりにくいのも特徴。
●段ボールもひももこれ一本、安全設計の開梱用カッター
特殊な形状で刃の露出を極力抑えたカッター。カッター部分で薄い段ボールやひもを切ったり、先端部で粘着テープを裂くといった開梱作業を安全に行える。使い切りタイプだが水洗いも可能。
●独自開発のバネ式フック、テープを差し込んでセット
ワンタッチでテープの交換ができる新発想のテープカッター。「プーリー」と呼ばれる、テープを装着する回転式の滑車を無くした。独自構造のバネ式フックに上から差し込むだけでテープを簡単に装着できる。
●安定感抜群でずれにくい、滑り止め採用の定規
滑り止めを付けた定規。中心を軽く押さえるだけで紙に密着し、カッターを使う作業などでも滑ること無く安定感があった。目盛りは消えにくいレーザー刻印を採用。
●ギザギザ状のクリップを採用、激しい作業でも落ちないペン
グリップ部の内側に「ギザギザ」が付いた、0.7mmの油性ボールペン。衣服や胸ポケットにしっかりと食い付いて、体を激しく動かしても、ペンがずれ落ちる心配が少ない。替え芯は大容量インクのロングタイプのものを使用している。
●「約10倍」の耐久性をうたう、ちぎれにくい名札ケース
摩擦低減設計を施したリールひもを採用したつり下げ名札。耐久性は「従来商品と比較して約10倍」とうたい、オフィスの入館証など頻繁に使うものに向きそうだ。ケース部は防水仕様のチャックを採用し、雨にも強い。
●「大き過ぎて困る」を解消、小巻きにしたガムテープ
「大きくてかさばる」。そんな粘着テープの「困った」を解消する、小巻きタイプの粘着テープ。通常タイプの5分の1に当たる、長さ5mのテープをコンパクトに巻いた。机の引き出しに入れられるほか、アウトドアなどにも向きそうだ。
(注)価格はすべて日経トレンディ編集部調べ。税別の実勢価格。
[日経トレンディ2019年9月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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