「酒が飲めるパン屋」 スターバックスが代官山に開業

スターバックスがイタリアのベーカリーと手を組み、2019年7月24日、東京・代官山に「プリンチ」を開業した。朝食から夕食まで、時間帯ごとに提供するメニューを変え、幅広い集客を狙う。
ロースタリーとともに「プリンチ」の認知が広がった
プリンチはイタリアでは高級ベーカリーとして知られる。2017年秋に米シアトルのスターバックスの焙煎(ばいせん)工場併設型店舗「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」に出店。その後、2019年2月に東京・中目黒に開業した「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」にも出店し、話題を呼んだ。今回開業した代官山店は、「代官山 蔦屋書店」などが入る「代官山 T-SITE」に入居。ベーカリーだけの単独店舗としては日本初となる。

「ロースタリーの認知が広がるとともに、プリンチの名も知られるようになった。プリンチを目当てに来店する人も増えたため、単独での出店を決めた」(スターバックスコーヒージャパン)。
夕方からは酒とつまみも提供
中目黒の店舗との違いは、時間帯に合わせたメニュー展開だ。朝の時間帯はクロワッサンのイタリア版である「コルネッティ」など、軽い食感のパンを用意。昼食時にはフォカッチャ生地のピザやサンドイッチなど、ボリュームのあるメニューを提供する。カフェタイムにはケーキ類を用意。夕方以降は酒や生ハムなどのつまみ類もそろえる。

全14席とあまり広くはないが、T-SITE内のテラス席も利用できる。今後は首都圏を中心に多店舗展開も検討している。

(ライター 樋口可奈子)
[日経クロストレンド 2019年7月26日の記事を再構成]
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