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変形性関節症 週1時間以上の中強度運動で障害予防?

日経Gooday

2019/9/2

膝や股関節の痛みやこわばりは、進行すると、立つ、座るなどの日常動作に支障をきたす。写真はイメージ=(c)suphaksorn thongwongboot-123RF
日経Gooday(グッデイ)

股関節や膝関節に痛みやこわばりがある変形性関節症(変形性股関節症、変形性膝関節症など)の患者が、中~高強度の運動を週に1時間以上行えば、障害の発生を予防できる可能性があることが、米国の研究で分かりました。

■変形性関節症は進行すると歩行などに障害

年齢が上がるにつれて、膝関節や股関節といった下肢の関節に痛みやこわばりを感じる人が増えてきます。そうした症状の原因の1つが変形性関節症です。変形性関節症は、進行すると歩行や着替え、入浴などの日常動作に支障をきたすようになり、日常生活に介助が必要になります。

高齢者において、日常生活に介助が必要になることは、地域の人々とのふれあいの機会を減らし、健康に悪影響をおよぼし、死亡リスクを上昇させます。変形性関節症に関してはこれまで、運動が、障害を予防する上で有用であることが示されていました。運動量が増えれば障害が生じるリスクは下がり、座っている時間が長いと障害を負うリスクが上昇するという研究結果もあります。しかし、どの程度の運動をどのくらいの時間行えばよいのかは、明確に示されていませんでした。

そこで米Northwestern大学のDorothy D. Dunlop氏らは、下肢に変形性関節症の症状が見られており、障害を負うリスクの高い人々が、障害のない状態を維持するために必要な運動の強度や運動時間を明らかにしようと考えました。

分析の対象となったのは、肢の関節(股関節、膝関節、足首の関節、足首からつま先までの関節)に痛みやこわばりなどの症状があるが障害はみられない、変形性関節症患者1700人です。

追跡開始時点における運動量を、単軸加速度センサーを装着して7日間連続で測定し、米国立がんセンターの基準に基づき以下のように判断しました。

・100 カウント/分 未満:座っている状態
・100~2019 カウント/分:低強度の運動をしている状態
・2020 カウント/分 以上:中~高強度の運動をしている状態(おおよそ3METs[注1]以上の運動に相当)

[注1]METs:安静時の運動強度を1としたときに、ある運動や身体活動がどれくらいの強度に該当するかを示す単位。この論文でいう「中~高強度の運動」はおよそ3METs以上と考えられ、軽い筋トレや早歩き、ジョギング、サイクリングなどが該当する。

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