早期退職前に自己点検 転職アピールポイントの勘違いミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

印象づけたいのは「過去の実績」より「未来への貢献」

キャリアのプレゼンテーションは、説明を受ける企業から見た場合、「その人を知るために過去を説明してもらうもの」ではなく、自社に迎え入れた場合に「その人が自社の未来にどう貢献してくれそうな人かを判断するためのもの」だということです。また、上記のような観点で整理をすることによって、自分自身が気付かなかった強みやキャリアの方向性(業界や職種)を発見するヒントにもなりえます。

人生100年時代、後半も自分らしく、楽しく働いていこうというメッセージは増えてきていますが、「言うは易し、行うは難し」です。かなり思い切った過去との決別、気持ちの上でのゼロリセットをした人ほど、うまくスタートを切れるケースが多いようです。

就職してからの数十年に、自分のアタマの中に積もった既成概念という垢を落として、自分の中にある価値の本質を確認し、また、人材市場が求めている能力や経験の本質を探りながら、活躍できる場所を探していただけたらと思います。本質的なるものは、以下の性質で表現されることがあります。

・汎用性がある(応用がきくものは幅広い)

・普遍性がある(時が経っても変わらないことは価値がある)

・明快性がある(シンプルであることが強い)

本質性が高いものを発見するには、「長期的目線でモノを見る」「多面的な角度でモノを見る」「根本的な視点でモノを見る」という視点が役に立つそうです。抽象的な表現ではありますが、これらを意識するだけで、「木を見て森を見ず」のような状況を回避できるなら、それに越したことはありません。与えられた能力を生かして、長く、生き生きと働き続けるために、少しでも多くの自分の中の可能性を引っ張り出してほしいと思います。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。著書に本連載を書籍化した「転職に向いている人 転職してはいけない人」など。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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