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妻夫木聡×豊川悦司 仕事を楽しむことがパワーになる 恋する映画 『パラダイス・ネクスト』楽園の果てに見えたもの

2019/7/26

主演の妻夫木聡さん(右)と豊川悦司さん(左)、半野喜弘監督

近年、アジア映画がさらなる活気を増しているところだが、そんななか日本と台湾の合作『パラダイス・ネクスト』が7月27日に公開となる。孤独を抱えた2人の男が台湾で繰り広げる逃避行を描いたノワール・サスペンスだ。本作は、パリと東京を拠点に音楽家としても活躍している半野喜弘監督がメガホンを取り、妻夫木聡さんと豊川悦司さんがダブル主演を務めていることでも話題となっている。豪華鼎談(ていだん)で、それぞれの思いを語っていただいた。

■台湾の自然が持つ力に圧倒された

――全編台湾でのロケとなりましたが、台湾を舞台にしたいきさつを教えてください。

半野喜弘さん(以下、半野):映画音楽作家としての第1作目が台湾の作品だったこともあり、僕にとって台湾は「映画の故郷」といえるほど思い入れがある特別な場所だったからです。あとは、色彩のバランスや空気感が日本よりも少し自由なところがあるので、そういうものが映像に映り込めばいいなと思って選びました。

――実際に台湾で撮影されてみて、どのようなところに魅了されましたか?

妻夫木聡さん(以下、妻夫木):日本以外の場所で撮影する機会はあまりないので、とにかく刺激的でした。特に、台湾はいつか撮影してみたいと前から思っていた場所でもあったので、どこで撮影していても楽しかったです。それは場所が持っている力というものを強く感じることができたからだと思います。台北から花蓮に移動してからは、人間が小さく見えるくらい自然の力に圧倒されました。

豊川悦司さん(以下、豊川):僕も同じことを感じましたが、付け加えるなら居心地の良さ。「底の方でつながっているんじゃないか」というくらい、日本の外にいる気がしませんでした。あとは、日本では減ってきているような風景が台湾にはたくさん残っているので、役者がそこに立つだけでさまになるんですよ。だから、仕事がしやすかったというのもありました。

――撮影期間は3週間ということですが、その間に訪れたところで忘れられない場所はありましたか?

豊川:準備なども含め、1カ月ほど台湾に滞在していましたが、僕は都市の方が好きなので、台北の街にいるのがすごく楽しかったですね。

妻夫木:不思議だったのは、台湾では一般の人が映ってもいい絵になること。

豊川:そうそう、なんかみんな役者っぽいんだよね(笑)。日本人に比べると、台湾の人は「何をやっている人なんだろう?」みたいに、その人の背景がわからないところがあるんですよ。

妻夫木:あとは、この映画で出てくる場所が台北のなかでもわりと裏のほうだったというのも大きかったかもしれません。表の場所は街が広がっていますけど、一歩裏に入るだけで、いまの日本では忘れられてしまったような場所が台北にはまだまだあるんですよ。だから、懐かしさを感じたんだと思います。

『パラダイス・ネクスト』(C) 2019 JOINT PICTURES CO.,LTD. AND SHIMENSOKA CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED

――食文化に関しても近いところがあったと思いますが、ハマってしまったものなどはありましたか?

妻夫木:僕がすごく好きになってしまった台湾料理屋が台北にあって、ことあるごとに豊川さんを誘って行っていました。

豊川:時間が合わなくて、監督とはあまり行けなかったんですけど、ブッキー(豊川さんが妻夫木さんを呼ぶ愛称)と2人でほぼ毎日一緒に行動していましたから。いつも「じゃあ、行こうか」という感じでした。

妻夫木:特に、花蓮に移動してからは、レストランでも常連みたいになっていましたよね。

半野:もしかして、毎日同じところ行っていたんですか?

豊川:というか、そもそも選択肢がないんですよ(笑)。3軒くらいしかないところを順番に回っていたんですけど、全部がおいしいわけでもないので、結局は一番居心地のいいところに落ち着く、みたいな感じでした。

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