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レンジローバー イヴォーク 都会派SUV、電動化も

2019/8/4

新しいプラットフォームとマイルドハイブリッドを採用したランドローバー・レンジローバー イヴォーク(写真:花村英典、以下同)


ランドローバーのプレミアムコンパクトSUV「レンジローバー イヴォーク」の2代目が日本上陸を果たした。新しいプラットフォームとマイルドハイブリッドの採用によって、ブランド躍進の立役者はどう進化したのか。最高出力300psを誇るトップグレードで確かめた。

■触っていいのかためらうほど

これがリサイクル素材を活用したという自慢のスエードクロスなのか、あるいは本物のスエードなのか確認し忘れたけれど、起毛素材で覆われたステアリングホイールのリムは細身で硬く、ほんのわずかに下端がフラットになっているものの、形状もほぼ真円で一番好きなタイプのステアリングホイールだ。この手触りだけで、細部までおろそかにしない丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。最近はリムが太くて柔らか目のまるでソーセージのようなステアリングホイールが少なくないけれど、やはり細身のリムの方が丁寧なステアリング操作を促すと思う。

インストゥルメントパネルは兄貴分の「ヴェラール」同様、クリーンで滑らかで精緻そのもの。恐ろしく整ったセンターコンソールのタッチスイッチなどはとても汚れた手では触れないほど。本格的なラフロードや雪道を走る時にはどうすればいいのだろうかと心配になる。この辺りの出来栄えは定評あるアウディのそれを上回っているのではないだろうか。

すべてが新しくなった新型「レンジローバー イヴォーク」。「PTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)」と呼ばれる新開発プラットフォームを採用し、マイルドハイブリッド機構を組み込んだパワートレインを搭載している
「レンジローバー」の上級モデル「ヴェラール」との血縁関係を感じさせる質感を持つインテリアデザイン。最新のデジタルデバイスを積極的に取り入れながら、環境にも配慮がなされた内装材が使用されている

ボディースタイルもインテリアと同じくヴェラールとの血縁関係を感じさせるもので、従来型よりもさらにクリーンにスリークになった。4WDの名門ブランドではあっても、リダクショニズム(還元主義)をデザイン哲学として掲げるだけあって、押しの強さやタフネスを表現するのではなく、これ見よがしではない洗練された処理が目を引く。例えば「トヨタRAV4」などとは対照的である。泥まみれにするにはカッコよすぎるという気がしないでもないが、そのクオリティーに見合うように価格もなかなかのものだ。

試乗車はトップグレードとなる「R-DYNAMIC HSE P300 MHEV」だったが、その車両本体価格は801万円。それに約200万円のオプションが加わり総額は1000万円あまり。イヴォークはランドローバーの中では「ディスカバリー スポーツ」と並んでエントリーモデルのはずだったのだが、もはやヴェラールと重なるほどの価格帯となっている(ベーシックな「P200」は461万円から)。

■ヒット作の2代目は電動化前提

2011年の発売以来、計80万台以上を売り上げてランドローバー躍進の立役者となったイヴォークは、日本でも2012年に導入されてからおよそ1万台のセールスを記録している。

2代目のイヴォークは、「PTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)」と称する新世代のプラットフォームを採用したことが特徴。ドアヒンジ以外はすべて新設計という新型ボディーだが、従来型に比べて外寸はほとんど変わらないものの、ホイールベースは20mm延びており、リアシートの居住性が向上しているという。

ただし、それよりも重要な目的は電動化に対応することである。新型にはランドローバー初となるマイルドハイブリッドシステムを搭載しただけでなく、3気筒エンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドもおよそ1年後には登場する予定だという。

2代目「レンジローバー イヴォーク」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4380×1905×1650mm、ホイールベース=2680mm
都会的な雰囲気のエクステリアデザインながら、初代モデルよりも100mm増となる600mmの渡河深度を誇るなど悪路走破性の高さもセリングポイントだ

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