「洋服は肩と胸で着る」体づくり意識 TVの服は自前峰竜太 装いの美学(上)

■田舎出身のコンプレックスから「かっこよくなりたい」

――番組に出演する時の服はスタイリストではなく自分で選ぶ。芸能界では珍しいのではないですか。

「自分で服を買いに行ったり、採寸して服を作ったりする人はそういないでしょうね。僕は服を自分のものとしてきちんと『着たい』。失礼ですが、スタイリストが選んだものをそのまま着ている人は『服に着られている』感じがするのです。着こなしにプライドがありますし、失敗したら自己責任だと思っています」

家のクローゼットには今シーズンに着るスーツやジャケットが整然と並ぶ。カジュアル、フォーマル、ビスポークと分類されていて選びやすい。チーフやネクタイは数え切れないほど。スーツは100着ほどを所有する

――石原プロモーションのころから衣装は自前だったのですか。

「18歳で東京に出てタレント養成所に入ったとき周囲がみなまぶしくてね。田舎出身のコンプレックスがあり、かっこよくなりたいとミツミネやタカキューに通いました。20代で石原プロモーションに入りドラマ『大都会』や『西部警察』に出演していたときは、衣装が用意されても自分で買ったり、こういうものを用意してとお願いしたりしましたね。石原軍団はみなかっこいいでしょう。その中で蝶(ちょう)ネクタイなど僕なりのちょっとコミカルな色を出して存在感を示したかったのです」

「30代でバラエティーに出演するようになってからは完全に自分で服を選ぶようになりました。だんだん視聴者からどこの服ですか、と反応がくるようになって。最近は色使いやコーディネートについて聞かれます」

――服のデザインや形で気をつけているところはありますか。

シャツは大和屋シャツ店やドゥ・ワン・ソーイングなど日本の職人のものを愛用する。「首元は非常に重要。日本人はやはり、タイドアップした方がいい」が持論だ

「シャツが一番大事。みなさんはシャツ選びを少々いいかげんにしていませんか? 日本人は首が短いから(首とシャツの境界線の)Vラインの深さが重要です。僕はシャツはオーダーが多い。Vをちょっと下にダウンさせて襟も下にくるように注文します」

「もしシャツの胸元を開けるなら開き具合を考えてください。僕は既製のシャツをオープンで着る場合、ボタンの1つ半の位置にホックをつけたり2つボタンを開けて1つ半のところを両面テープで留めたりします。そのためにいつも両面テープを持ち歩いているんですよ。ただビジネスマンのみなさんに言いたい。日本人はタイドアップしないとかっこ悪いと思います」

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