香水界の貴公子「似合うスタイルの探求が男の責務」キリアン創業者 キリアン・ヘネシー氏

■カフスを留めず胸のボタンも開けるのが私のスタイル

――シャツの胸元の開き具合やカフスを留めない着方も定番なのですか。

「そうです。シャツのカフスを留めないことと、胸のボタンを開けるのは私のスタイルです。きゅっと窮屈になるのが嫌いで、胸元も袖もオープンにしています。でもこれはデイタイムのお話で、夜のディナーなどへはサヴィル・ロウのギーブス&ホークスのぱりっとしたスーツにタイを締め、ドレスアップして出かけますよ」

――自分に似合うスタイルを見つけられているのですね。

「47歳になりましたが、こうしたスタイルを確立したのは10年ほど前です。男性として何が自分に似合うのか、何を着ると自分がよりよく見えるのか、ということを追求し、理解し、探し出すのは自分自身の責務だと思っていますから。ヘアスタイルやひげにも同じことがいえますね。5年、10年という節目で自分の姿を鏡に映してみて、今の自分に合っているかどうかをチェックすることは男のたしなみではないでしょうか。昔は長髪でしたが、もう若くないので最近は似合わないなと感じて短めにしています」

「幼いころからコニャックを熟成するオークの木の樽の香りをかいでました。アルコールに含まれている糖分や樽をいれる蔵の香りが混ざって記憶に刻まれています。ウッド系の香りが好きなのはそこに起因しているのかもしれません」

――体形にも気を使っていますか。

「いつも作っているシャツは非常にいいバロメーターです。シャツのボタンがきつくなったら、ダイエットのタイミングだよ、とのサイン。心地よく服を着こなせる体のサイズになっていないといけませんね。私は和食が大好きで週に5回食べることもあるほど。飲み物ではコーヒーをやめて緑茶にしました。特に玄米茶がお気に入りなんですが、とても体の調子が良くなりました。食べ物にも気を使います」

――香水はまとう、と表現しますが、男性に向けてつけ方のアドバイスを。

「まずは洋服の胸元につけるのがいいでしょう。あとは耳の後ろと首ですね。普段、男性からアドバイスを求められた時は、キスしてほしいところに香水をかけるといいよ、と答えています」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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