WOMAN SMART

キャリア

パパの育休制度、日本は世界有数 問題はパタハラ

2019/6/26

男性育休取得とパタハラが社会問題になっている(写真はイメージ=PIXTA)

男性が育児休業を取ることは、まだ当たり前とは言えない日本社会。「夫が育児休業を取って復帰したら、転勤の内示を受けた……」。一見すると、パタニティー(父性)ハラスメントともとられかねない問題が、今全国で起きています。女性の働き方にも大きな影響を与える男性の育児休業は、今後広がっていくのでしょうか。

■男性の育休取得率は微増にとどまる

厚生労働省が今月4日に発表した「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」によると、女性の育児休業取得率が82.2%(前年度比1.0ポイント低下)に対し、男性は6.16%(前年度比1.02ポイント上昇)。微増しているものの、男女差は依然大きな開きがあります。

一方、3歳未満の子供を持つ20~40歳代の男性社員のうち、育児休業を利用したかったが利用できなかった人の割合は約3割。育児休業を利用しない理由としては、「業務が繁忙で職場の人手が不足していた」「育児休業を取得しづらい雰囲気だった」など職場の要因が上位に挙げられ、希望と現実に大きな乖離(かいり)が生じている状況といえます(三菱UFJリサーチ&コンサルティング「平成29年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業」)。

男性の育児休業に関して、制度は十分に整っています。国連児童基金(ユニセフ)が今月13日に発表した報告書では、日本など41カ国の政府による2016年時点の子育て支援策について、給付金などの支給制度を持つ育児休業期間の長さでは、日本の制度は男性で1位の高評価を得ています(参考:女性は16位)。ところが、実際に取得する父親は非常に少ない、とその特異性が指摘されています。

■男性が利用できる育児休業制度とは

「奥さんが専業主婦だと、育休は取れないんですよね?」

こんな質問を男性社員から受けたことがあります。会社の規定ではそうなっている、と言いますが……。かつては、配偶者が専業主婦(夫)の場合、労使協定によって育児休業を取らせないことは法律上可能でした。現在では、廃止されていますが、社内の規定が古いまま整備されていなかったりすると、誤解が生じてしまう原因にもなりかねません。最新の法律内容は、ぜひ確認しておきたいところです。次ページ以降で詳しくみていきます。

WOMAN SMART 新着記事

WOMAN SMART 注目トピックス
日経doors
吉種怜 遠回りキャリアこその太い軸、迷ったらGO
日経DUAL
帰宅時や店内で…7つのイヤイヤ悩み 現実解は?
日経ARIA
「黒字企業で評価A」のあなたも早期退職の対象にな
日経doors
ハヤカワ五味が実感する読書 「筋トレと似ている」
ALL CHANNEL