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立川談笑、らくご「虎の穴」

俳句と落語、ちょっといい関係 驚きの句会初体験 立川吉笑

2019/6/23

写真はイメージ

先日、生まれて初めて俳句を詠んだ。立川こはる姉さんの呼びかけで、落語家仲間6人で句会をやることになったのだ。

実はこの数年、俳句に興味を持っていた。落語は芝居のように衣装や大掛かりな舞台セットを使わず、演者も自分ひとりだけ。発信する情報を極限まで省略することで観客の脳内補完を促す。たった一人で喋っているだけなのに、瞬時に色々な登場人物を演じ分けられるし、どんな場面を描くこともできる。正座も「下半身の省略」に他ならない。立ち姿も座り姿も表現しやすくなり、狭い舞台上でどこまでだって全力疾走することができるようになる。

同じように俳句はたった17文字で情景を描き出す。使う言葉を減らすことで、反対に読み手が自由に想像し脳内補完する余白が増える。17文字だけしか表していないのに、100文字、1000文字、いやもっと多くの情報を与えることができる。水の流れを表すために、あえて水を省略する枯山水(かれさんすい)もしかり。

落語家で俳句をされている師匠方は少なくない。最小限の言葉で読み手の想像をかき立てる俳句は落語と通ずるものがあるのだろう。

僕は特に、物事を記号的に切り取って、そこを起点に言葉遊び感覚でネタを作るのが好きなタイプで、情景や情感をネタに入れ込むことが得意ではないと自覚している。だから、俳句をやれば情景描写にも何かしら良い影響が出るんじゃないかと興味を持っていた。

それでもいざ俳句を始めようと思ったところでどうやればいいのか分からない。やりたいなぁとは思うけど、具体的には動かない。どう動いていいか分からない。それが僕と俳句の距離感だった。

いきなりお気に入りができたけど…

今回、こはる姉さんからお誘いいただいたおかげで初めて俳句を詠むことができた。元編集者で年上だけど落語家としては後輩にあたる立川寸志さんだけが経験者。寸志さんにやり方を教えてもらいながらの句会は、こはる姉さん含めてみんなが初心者というのも気がねがなくてよかった。

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