働き方・学び方

次世代リーダーの転職学

「無敵の中高年」になる ミドル転職成功者の共通点 コンサルタント 黒田真行

2019/6/14

■企業が様変わりさせつつある人材評価軸

自動車などの移動手段、産業機械、電気製品、通信機器、AV機器、メディア、食品、衣料品、医療技術など、私たちの身の回りを取り囲むものは、10年前、20年前、30年前と比較すると、加速度的に変化しています。ひとつひとつのモノが時間をかけて少しずつ変化や進化をしているので、普段は認識しづらいのですが、たとえばスマートフォンひとつとっても、それがなかった時代のことが想像できなくなってしまうほどに無数の変化に包まれています。

そして、その変化の多くが、1990年代ごろまでにグローバルでもトップクラスのシェアを持っていた日本の重厚長大産業を直撃しています。人材募集の世界でも、特に大企業における「新規事業開発ミッションを担う人材」の募集は、10年ぐらい前から、需要が急増してきていますが、それもこの構造変化に対応するためです。

従来の勝ちパターンが通用せず、明確な正解がない、あるいは正解がひとつではない、という時代に入ってきているなかで、長い間、既存事業に依存してきた歴史ある企業が、生き残りをかけて変化を志向しているゆえに、その中で働く多くの人材への評価のモノサシも、ゆっくりと激しく変化しています。

ビジネスにおいて正解が明確に存在していた時代に重宝されていた「手段を正確に実行することができる熟練力」や「階層序列に従って命令を忠実に遂行する組織力」「部門が精密に連携していくチームワーク」などの存在感が希薄化し、「先の見えない変化を予測する仮説立案力」や「手段に捉われずに課題解決方法を見つけ出す合理的発想力」「目的に応じて社内ではない外部のリソースを調達できるリレーション構築力」などが重要性を増している時代になっていると考えています。

「45歳以上が標的とされる時代」ともいえそうな、激しい変化のうねりの中でも、会社員として、周囲から必要とされ続ける人たちも確実に存在しています。転職市場においては極めて少数派ですが、業種を超えた企業から求められる「無敵の中高年」です。ミドル世代やシニア世代向けの多くの記事と共通するところがありますが、そういう人たちに共通するポイントをいくつか挙げてみましょう。

■「無敵の中高年」の共通項

・特徴1 見かけの役職・年収にこだわらず、役割の重さや裁量の自由度にこだわる傾向
・特徴2 自分の経験分野やスキルにこだわらず、リスクへのチャレンジを好む傾向
・特徴3 企業に安定や保護を期待するのではなく、自分が貢献できる余地を重視する傾向
・特徴4 転職を決意した理由の合理性が高い
・特徴5 業界や年齢をまたいだネットワークが相対的に広い

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