女優・山崎紘菜さん 本音話せる母、深夜3時に電話も

1994年千葉県出身。2011年「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞受賞。ラグビー好きを公言、19年W杯開催都市特別サポーター(東京)。20年公開のハリウッド映画に出演予定。
1994年千葉県出身。2011年「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞受賞。ラグビー好きを公言、19年W杯開催都市特別サポーター(東京)。20年公開のハリウッド映画に出演予定。

著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回は女優の山崎紘菜さんだ。

――優しいご両親だとか。

「優しい……のかなあ。ただ、あれこれと口を出すことはなかったです。どんなことも自由にさせてくれました。何かするときはさまざまな選択肢があるものですが、すべて自分で決めて物事を進めてきました。知らず知らずのうちに決断力と責任感が身についたと思います。もっとも自由放任というわけではありません。子供を認めて、見守り続けることは決して楽ではなかったと思います」

――お父様はどんな方ですか。

「細かいことを気にしない、とにかく気さくで明るい人です。テレビを一緒に見ているときや食事のテーブルで、気がつけばああだこうだとしゃべっています。たわいもない会話ですが、私にとっては安心できる時間です」

「そんなときも不思議と、仕事について聞かれたことはありません。興味ないのかと不安になることもありましたが、私の出演場面を録画して繰り返し見ているようです。最近はインスタグラムもこっそりチェックしているそうです。はずかしいのかなあ」

「ただ、悩んでいるときに背中を押してくれたのは父の言葉です。大学と女優の仕事の両立に苦しみ、大学退学を考えていたどん底のとき、『ヒロちゃんは勉強が好きなんだから、大学は卒業すべきだよ』って、無意識にボソッとささやいてくれました」

――お母様はいかがですか。

「真面目できちょうめんな人です。しつけに厳しかったですが、今思えば人として、はずかしくないルールを学べたことに感謝しています」

――出演した作品について、真っ先にお母様に感想を尋ねるそうですね。

「母は客観的な意見や感想を伝えてくれます。親としてではなく、同じ女性の目線から評価してくれます。厳しい採点のときもありますが、勝手知る母の意見だからこそ納得できる部分もあります」

「父が遠くからそっと見守るタイプとしたら、母は隣にいてくれる人です。私はだれかに悩みを相談することがありませんが、母だけは別で、本心を伝えられます。深夜の2、3時にかけた電話にも嫌な顔せずに出て、話をじっと聞いてくれます。答えが出なくても、話をすることでスッキリした気持ちになります」

――ハリウッド映画に出演が決まるなど、活躍の場が広がっています。ご両親とゆっくり話す機会が減るのでは。

「電話もそうですが、実家に帰るのは必要なときだけです。離れて生活していても、心の距離は変わりません。家族間の信頼があれば何も問題はないのではないでしょうか。そういえば、母から電話がかかってくることが増えました。海外の仕事が増えるので、私が飼っている猫のアルを心配しているようです」

[日本経済新聞夕刊2019年6月11日付]

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