「のりたま」刷新、実に8回 信頼守るため変え続ける丸美屋食品工業 阿部豊太郎社長(上)

――最近、力を入れているのは?

「例えば、タレふりかけ。これは乾燥した具材に液体のタレをふりかけて食べる。すると、えび天丼やすき焼きなどの味を楽しめる。ふりかけはもともと乾燥した粒子で誕生しましたが、その後、ソフトふりかけというウェット系のふりかけを出しまして、それを2代目とすると、タレふりかけは3代目。次世代のふりかけだということで、今、一生懸命に売り出しているところです」

「単身世帯や高齢者世帯の増加に伴い、電子レンジでチンするとすぐに食べられる、ご飯とおかずがセットになったもの。我々、『セット米飯』と呼んでいますけれど、これも伸びています。基幹商品を大事にすると同時に、そういうサブカテゴリーを増やしていこうということで、今、やっています」

丸美屋の商品には「のりたま」や「麻婆豆腐の素」などのロングセラー商品がある

「我々の商品を実際に店頭で買って下さる人の7、8割は女性です。そういうこともあり、採用の募集をかけると、女性の人気は比較的高い。女性部長も3人います。我々のブランドイメージを作っているふりかけチームの課長も女性ですし、ナンバー2も女性。それと、さきほど言ったタレふりかけを作ったのも女性です。リニューアルも含めると、年間60から70アイテムぐらいの商品を出していますが、そういう面でも女性の力は非常に大きいです」

――女性の力を生かすために、取り組んでいることは?

「特にこれということはないのですが、自主性を重んじる。産休、育休、時短などの制度があるのはもちろんですが、そういう制度を自由に活用しなさい、と現場には言っています。同時に何人も産休に入ったりしますけれど、だからといって変な目で見てはいけない、と。新規に産休に入る人もいれば戻る人もいるわけですから」

――社長ご自身も自社製品を買ったり、使ったりはしますか?

「ふりかけはよく食べます。卵かけご飯にかけたり、生野菜にかけたりもします。それと、妻と一緒にスーパーはよく行きますね。スーパーによって値付けも随分と違いますんでね。安く売られているのか、そうでないのか。作った商品がいつ、棚のどの位置に並んでいるのか、それは現場を見ないとわかりません。他社の商品も含めて見ますし、お客さんがうちの商品を手に取って買っていくところを見かけたりしますと、ありがたいなと思います」

「日常的な買い物というと、ふつうは1つのスーパーで済ませることが多いのでしょうけれど、一度に2カ所ぐらいは行きます。もちろん、土日が中心ですが。住んでいる地域だけでも10や15のスーパーはありますから、仮に毎週行ったとすれば、ひと月に10カ所近くは見て回れます」

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