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慶応の「逃げない心」で働き方改革 三菱地所PM社長 川端良三・三菱地所プロパティマネジメント社長(下)

2019/6/3

川端良三・三菱地所プロパティマネジメント社長

三菱地所プロパティマネジメント(PM)の川端良三社長は、大阪府立天王寺高校でラグビー部の副主将として活躍。慶応大学では主将も務めた。天王寺高校の自由闊達な校風の下、既存の枠組みにとらわれず、新しいことにチャレンジする精神が培われた。その精神は慶大の主将時代に逆境を乗り越える糧となり、現在も社長として思い切った働き方改革に取り組むエネルギー源になっているという。

自由な雰囲気の高校だった。

高校時代はラグビー一色といってもよい生活でしたが、自由な雰囲気だったことはよく覚えています。制服はありましたが私服もOKで、私も普段は私服で通っていました。規則もさほど厳しくなく、生徒の自主性を尊重する方針だったと思います。

先生も個性的な方が多かった。中でも印象に残っているのが、3年生の担任だった荒堀先生です。数学の担当で、「お前らみたいな落ちこぼれは……」と口は悪いのですが、答案用紙には一人ひとり丁寧にコメントを返してくれて、心の優しい人でした。生徒からも人気がありました。

行事で思い出深いのは運動会。天王寺高校は「祭」ではないということで体育祭とは言わないんです。名物は3年生男子による「陸上ボート」です。段ボールで作った飾り付きの車や船の中に仮装した生徒が入っていて、トラックを1周回った後、中から出てきて音楽に合わせて踊るのです。毎年、クラスごとに趣向を凝らしていて、私の時は確か、東北新幹線が開通した年だったこともあり、東北新幹線を模したものだったと思います。

個性的な先輩たちに導かれるように慶応大に進学した。

校風からか独立心の旺盛な人が多く、同級生にも弁護士や税理士といった士業をやっていたり、自分で会社を興したりした人が結構います。医師や歯科医も多いです。もともと、卒業生には作家の小田実氏や開高健氏、サッカー日本代表元監督の岡田武史氏ら個性的な方々が多く、自由を尊ぶ伝統が息づいていたのではないかと思います。

経済界で活躍している方もたくさんいます。経団連副会長も務める大成建設の山内隆司会長や三菱電機の山西健一郎特別顧問。三菱マテリアルでは竹内章会長と小野直樹社長が、ともに天王寺高校出身です。

ラグビー部も同様です。生徒が主体性を持ってチームを作り上げていく中で、優れたリーダーを輩出してきました。同志社大を常勝軍団に引き上げた名監督の岡仁詩さん、早稲田大ラグビー部の監督を務めた西野綱三さん、慶応大ラグビー部に進み、その後、日本代表になった青井達也さんや先述の松永敏宏さんら、枚挙にいとまがないくらいです。

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