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準備が9割 敏腕テレビマンが語る相手を動かす仕事術 リブロ汐留シオサイト店

2019/5/17

真ん中のページより前には、交渉相手の情報を簡単なメモでも参考になりそうな記事の切り抜きでもじゃんじゃん書き込んでいく。後ろのページには自分まわりの情報を書き込んでいき、相手の情報や自分の情報の精度を上げ、解決策へ導いていく。「口説きの戦略図」を見開き2ページに見える化することで最高の結果へのルートマップをつくるのがこのメソッドの要だ。

タレントのマツコ・デラックスさんを喜ばせた差し入れ、バラエティーには出ないといっていた俳優の吉田栄作さんを「¥マネーの虎」の司会者に口説き落とした話、天才バカボンの実写ドラマ化を実現した話など、テレビ制作裏話も満載で、それだけでも読み物として面白い。だが、そこでも語られるのは「どんな準備をしたのか」だ。

「この店で売れる条件がそろった本。多めに仕入れたけれど予想通りよく売れている」と店長の三浦健さんは喜ぶ。売れる条件とは、周辺に立地する大企業に関連した本、発想や企画に関連したスキル本だ。

■『転職の思考法』が再浮上

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)プレゼン資料のデザイン図鑑前田鎌利著(ダイヤモンド社)
(2)父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。ヤニス・バルファキス著(ダイヤモンド社)
(3)すごい準備栗原甚著(アスコム)
(4)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP社)
(5)このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法北野唯我著(ダイヤモンド社)

(リブロ汐留シオサイト店、2019年5月5~11日)

1位はプレゼンテーションに使うスライドの実例400枚を紹介した本。著者の前田氏はソフトバンク出身のプレゼンのプロで、『社内プレゼンの資料作成術』などのベストセラーになったプレゼン書の著者だ。2位は4月初めに本欄の記事「父が娘に語る経済の話 シンプルな言葉で本質に迫る」で紹介した本。地域を問わずどの書店でもよく売れている。3位に今回紹介した『すごい準備』。『FACTFULNESS』は4位と依然好調な売り上げを維持する。5位に入った18年6月刊の転職本は同じ著者の『天才を殺す凡人』のヒットを受けて再浮上した。連休が明けて「このまま今の会社にいていいのか」と思った人が多かったのかもしれない。

(水柿武志)

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