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ソニー・スクエニ・東京税関 グルメすぎる社員食堂

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NIKKEI STYLE

企業や行政機関において、従業員満足度の向上や社風のアピールにも役立てられている社員食堂。ただ空腹を満たせればいいというわけではなく、利用者が楽しく満足感を得るためには食堂の空間づくりやメニューの質の高さも求められる。「エイベックス・楽天・都庁 食べたい!社員食堂の魅力」「ヤフーとアマゾンの社食 『食べるだけ』じゃない魅力」に続き、今回は社員食堂 第3弾!、ソニー、スクウェア・エニックス、東京税関の食堂を紹介する。

まずは、JR品川駅から徒歩5分のソニー本社。2006年にビルが竣工された際、12階にオープンした「Plat」(プラット)は、広々としたフロアに約1250席を構える大規模な社員食堂だ。「North」と「South」の2つのエリアに分かれており、それぞれ異なる委託業者がメニュー開発や調理を担当。ビュッフェ、サラダバーなども併設しており、ランチタイムの利用数は1日で約5000食に及ぶ。ランチミーティングなどにも対応できるよう、おにぎりやビュッフェなどはテークアウトも可能だ。

総務センターの上原真利さんは「忙しく働く社員にとって、食堂は唯一の『日常』が感じられる場所。そのため、どちらの業者にも季節を感じられるようなメニューを提供するよう要望しています」と話す。旬の食材をメインとした季節限定のメニューや、ご当地グルメなどのイベントメニューには長い行列ができることもある。唐揚げなどの揚げ物がやはり人気だが、栄養面を意識して野菜料理の小鉢をプラスする利用者も多いという。

食堂の運営を事業者2社に委託している理由は、メニューに幅を持たせるため、そして互いに競争意識を持たせるためだという。社員は好きな料理を選べるので、競争させる方が食堂スタッフのモチベーションにもつながり、メニューのクオリティーの向上にもつながるのでは、という狙いがあるようだ。同日に両社が同じ料理を提供することはNGというルールにしており、味付けやアレンジを変える工夫が必要だ。そのため、2業者合わせて1日で100品以上のメニューを(一部定番メニューを除き)日替わりで提供している。

また「食事だけでなくコミュニケーションの場の提供という付加価値をつけている」(上原さん)という。2018年2月に一部エリアをリニューアルし、オープンテラスをイメージした開放的なスペースを加えた。大型ディスプレーに話題のクリエイターの映像や社内の製品の情報を流し、さまざまなジャンルの書籍を置いて自由に閲覧できるようにすることで、その情報に関心を持った従業員同士がコミュニケーションを図れるようにという意味がある。

社内では定期的に社員向けのアンケートが実施されており、食堂については「息抜きの場所になっている」「一人暮らしなので食堂で栄養が取れるのがありがたい」「子育て中で、普段自分のことは後回し。食堂で栄養バランスの取れた食事が取れることがうれしい」といった声が上がっている。「社員の健康管理のため、安心安全な食を提供するということを大前提として食堂をつくっている。今後もさらにブラッシュアップしていきたい」と上原さんは話す。

続いて、「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」シリーズなどゲームソフトの開発、出版事業などを行うスクウェア・エニックス。12年に東新宿に本社を移転し、それに合わせて食堂を新設した。「初めから食堂をつくろうとしていたのではなく、部門やグループ会社の垣根を越えたコミュニケーションが図れる場をつくりたかった」と話すのは、総務部の村上元啓さん。新たなイノベーションを生み出し続けるために社内のコミュニケーションの充実が重要だと考え、食堂にその機能を持たせたという。

ランチタイムは11時半から15時だが、食堂の営業時間は8時45分から20時半までとなっており、終日さまざまな目的で利用できるようにしている。一人での作業がしやすい座席、打ち合わせ向きのテーブル席など、座席の種類は豊富。また、食堂の一角にはTVゲームやアーケードゲームが楽しめるコーナーを設置。自社製品だけでなく他社の製品もあえてそろえることで、息抜きとしてやアイデアを生み出すきっかけにしているほか、社内のe-スポーツ同好会の有志が活動する場所としても提供されている。

メニューはすべて日替わりで、麺類、丼、「プレートランチ」の3つ。それぞれの提供場所に並び、会計はSuica(スイカ)やPASMO(パスモ)など交通系IC、あるいは専用レジで現金での支払いも可能だ。ランチ利用者の半数がオーダーするという「プレートランチ」(510円、税込み)は、複数ある主菜、おかず、スープ、ご飯からそれぞれ好きなものを選べるメニュー。

肉、魚、野菜などをバランス良く取れるのが人気の理由だ。アレルギー特定7品目や牛、豚、鶏など何の肉が入っているかを明示し、アレルギーを持つ人や宗教上の理由で食べられないものがある外国人スタッフなども安心して食事ができるよう配慮している。

さらに、カフェメニューとして、バリスタ世界チャンピオンがプロデュースするカフェ「ポール バセット」とのコラボレーションメニューも好評。トップバリスタが同社のために焙煎・ブレンドしたコーヒー豆を使ったカフェラテ(230円、同)など、クオリティーの高い一杯を提供している。それにもかかわらず、実店舗でオーダーするより安価で飲めるのも、社員食堂ならではの特典だ。

従業員約3000人に対し、一日のランチ利用は約600人、カフェのみの利用も含めると1200人前後となる。クリエーティブな仕事が多い同社の社員は、気分転換のため外に食べに行く社員も少なくないという。

利用者をさらに増やすためには、社員のニーズを柔軟に取り入れたメニュー編成や、季節ごとのイベントを実施して食堂をより活性化させることが目下の課題だ。村上さんは食堂の委託事業者であるエームサービスと積極的にミーティングを行い、「多くの社員に支持され、社員のパフォーマンス向上に役立てられる場所にしたい」と意気込む。

最後に紹介するのは、ゆりかもめテレコムセンター駅からほど近い場所にある東京税関本関。東京港湾合同庁舎の2階に職員食堂の「稲穂食堂」がある。営業時間は平日11時半から13時半で、建物入り口で入庁手続きを済ませれば、職員以外の一般利用も可能だ。

定食を中心に日替わりメニュー7種類、週替わりの麺1種類を提供。また、当日朝までに注文を受けてできたてを職場に届ける「お届け弁当」(400円・税込み 合同庁舎内勤務の職員のみ利用可)も日替わりで行っている。1日の食堂利用は190食ほどで、弁当は90食ほど販売されている。

支払いは現金のみで、食堂入り口の食券を購入する仕組み。ピーク時は券売機に行列ができることも多いという。一番人気は、選べる2種類のおかずと小鉢2つ、ご飯とみそ汁が付く「稲穂(1)定食」(600円・税込み)で、1日の利用者の約半数が注文する。毎週金曜日に出るカレーも人気で、売り切れることも多いそうだ。

素材や調理法にこだわった「稲穂特別定食」(800円、同)は、肉や魚など産地直送の国産素材を中心に、ボリューム満点のメニューが楽しめる。「ほかの官公庁の食堂と比べて価格が高いという声も一部にはあるが、食堂としては値段以上に価値があるおいしいものを食べてほしいという思いでやっている」と話すのは、食堂を受託運営する稲穂フード事業部課長の長谷部順さん。ソースやタレなどの多くを手作りしているのも食堂のこだわりだ。

近隣に飲食店が少なく、移動時間も考えれば弁当以外のランチは食堂で食べるのが現実的。短い時間で一気に利用者が集中するため、いかに手際よく料理を提供するかが重要になる。味のクオリティーを下げずに、利用者をできるだけ待たせないよう「スタッフには試行錯誤してもらっている」と長谷部さん。なお、一般利用者がゆっくり食事をするには、正午過ぎなどのピーク時間帯を避けるのが無難だ。

「温かいものを温かく」ということを常に意識しており、作り置きはせず、利用者が多くなる時間帯に向けて調理を開始し、提供時もできるだけ利用者の目の前で盛り付けるなど工夫している。作り置きを提供する場合と比べ多少時間はかかってしまうが、利用者からは「温かいものが食べられ、味もおいしい」と評判だという。今後もできたてを提供するというコンセプトは守りながら、時間短縮の方法を模索していく予定だ。

今回取材した3カ所をはじめ、多くの食堂担当者から聞こえるのは「利用者を飽きさせない料理を提供したい」「おいしくなければ人は来ない」という声だ。味やボリュームなどメニューのクオリティーを維持、あるいは向上させながら、利用者のニーズに柔軟に応える姿勢が社員食堂には求められている。

(GreenCreate)

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