足のどこを見る? 元気に歩き続けるポイント5ついつまでも歩けるための健足術(2)

日経ヘルス

2019/5/27

(3)足の血流を確かめる

「足の甲に手をあて、足背(そくはい)動脈の拍動を触れる。また内くるぶしの後方にある後脛骨(こうけいこつ)動脈の拍動も確かめよう。そこでトクトクした拍動が感じられれば、血流は保たれている」(久道さん)。

(写真提供:下北沢病院)

また両足の親指を見てみることも大切だ。ポイントは親指に毛が生えているかどうか。「糖尿病は見えないところで合併症が進行していることがある。神経障害が起きて感覚が鈍くなったり、血流障害によって毛が生えなくなったり、あるいは汗をかきにくくなって皮膚が乾燥することがある」(久道さん)。

(4)足全体の色味を確認

久道さんは、「足の血流が悪くなって、皮膚の色調が変わってきていないかをチェックしてほしい。しもやけは毛細血管の流れが悪くなるために皮膚が赤色、紫色に変色するわけだが、糖尿病の合併症として足の血流が悪くなり、足が紫色がかってくることもある。足の色味を確認する習慣は身につけたい。また足全体を触って、温度も確かめてほしい」と言う。

(5)足全体の形を見る

外反母趾になって、親指が小指の方に向かって強く曲がっていないだろうか。

親指を上に反らせてみよう。痛くてまったく上げることができない場合は、強剛母趾(きょうごうぼし)になっている可能性がある。これは、親指の付け根の関節が腫れて、可動域(動かせる範囲)が小さくなっている状態だ。また、足指が変形していないかも確認しよう。

「高齢者が歩けなくなる一番の原因は、足の変形。現時点で足の形に異変があったら、医師に相談することが大切です」(久道さん)。

もし足に痛みを感じているときは、決して我慢しないこと。それは足が「体によくないことが始まるぞ」という最初のサインを私たちに出している。「その小さなサインを見落とさないためにも、自分の足や靴はきちんと見てほしい」と久道さんは強調する。

久道勝也さん
下北沢病院(東京都世田谷区)理事長。獨協医科大学卒業後、順天堂大学皮膚科入局。米ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授などを経て、米国のポダイアトリー(足病学)に注目し、足専門の総合病院「下北沢病院」を設立。日本皮膚科学会認定専門医、米国皮膚科学会上級会員。

(ライター 赤根千鶴子、日経ヘルス編集部)

[日経ヘルス2019年4月号の記事を再構成]