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デジタル・フラッシュ

財布もペットも探し出す スマートタグの便利な使い方

2019/5/9

薄く軽い「マモリオ S」は財布に入れても邪魔にならない

スマートフォン(スマホ)と連動して音や表示を出し、大切な物のありかを教えてくれる「スマートタグ」を使う人が増えてきた。置き忘れを防ぐだけでなく、なくし物の発見にも役立つ。大型連休で外出の機会が増えるこの時期は、旅先での鍵や財布の紛失防止に効果がありそうだ。

■スマホと連動、音で見つける

スマートタグは忘れ物防止タグとも呼ばれ、様々な製品が販売されているが、代表的な2製品を紹介したい。いずれの製品も専用アプリをスマートフォンにインストールし、ブルートゥースで接続して使う。

「Tile(タイル)」は、スマートタグで世界的に大きなシェアを持つ米タイル社の製品。連動するスマホの操作で音を鳴らしたり、逆にタイルのボタンを2回押すことでスマホを鳴らしたりできる。キーホルダーのように鍵に付けておけば、家の中でどこに置いたか忘れても音を手がかりに探し出せる。

スマホを見失った時にはタイルからスマホを鳴らして探せる。アマゾン「アレクサ」やグーグルアシスタント対応のスマートスピーカーに話しかける方法でも音を鳴らせる。

外出先での紛失対策にもなる。タイルをつけた物を落とした場合、連動しているスマホに、最後にそのタイルと接続した場所の地図を表示する機能があるので、これを手がかりに探せる。

誰かが持ち去った場合はタイル利用者の“ネットワーク”が力を発揮する。紛失したタイルに、他のタイル利用者が近づき、アプリが検知すると、その場所を元の所有者に通知する機能があるのだ。

タイル自体が全地球測位システム(GPS)を搭載しているわけではないので、場所をリアルタイムで把握できるわけではないが、利用者が増えれば、さらに紛失物を探しやすくなるだろう。

キーホルダーや財布、かばん、パソコンに取り付けるほか、自転車やペットの首輪に付けたり、子供がなくしやすいぬいぐるみの中に入れたりといった使い方ができる。

タイルメイト(左)とタイルプロ(ともに電池交換版)
タイルとスマホが最後に接続した場所が示され、紛失物探しの手がかりに

タイルには様々な種類がある。生活防水に対応する「タイルメイト(電池交換版)」は直販価格3110円。より大きい音が鳴る「タイルプロ(同)」は同4190円だ。電池寿命は約1年。自転車取り付け用マウントやかばん用のタグ、パソコンに取り付けるためのシールも発売されている。

タイル社は様々なブルートゥース機器に、タイルの機能を提供している。すでにタイル機能内蔵のヘッドホンも発売されている。

■駅や商業施設、届いたら通知

一方、MAMORIO(東京・千代田)の「MAMORIO」は、スマートタグの中でも非常に薄く軽いのが特徴。「マモリオ S」の重さはわずか2.4グラムで財布やバッグに入れても邪魔にならない。直販価格は4298円。パソコンなどに張り付けて使えるシール型の「マモリオ フューダ」は同2980円。電池寿命はともに約1年だ。

タイルのように自身が鳴ったり、スマホを鳴らしたりする機能はないが、連動しているスマホとマモリオが離れると「○○は手元にありますか?」とスマホに通知が表示される。傘に付けておけば、外出先で傘を忘れそうになったときにこの通知で気づく。タイルと同様、最後にスマホと接続した場所を表示したり、紛失したマモリオの近くをほかの利用者が通ると知らせてくれたりする機能もある。

ユニークなのが「マモリオスポット」サービス。落とし物が多く発生する駅や商業施設の忘れ物センターにマモリオを検知する機器を設置し、マモリオが付いた紛失物が届くと持ち主に知らせてくれるサービスだ。JR東日本、JR西日本、東京メトロ、高島屋、森ビルなどに設置が進んでいる。また、1デバイスあたり年額1000円で、紛失時の発見支援や費用の一部の補償が受けられるサービスも提供している。

タイルが音でなくし物を探すのが得意だとすれば、マモリオは通知によって外出先での忘れ物予防が得意なスマートタグといえるだろう。

(ライター 日経PC21・湯浅 英夫)

[日本経済新聞夕刊2019年4月27日付]

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