30代女子で貯蓄1000万円 自然にたまるコツと習慣

日経ウーマン

2019/5/8
仕組みをつくって家計を「見える化」すれば自然に貯金ができるように(写真はイメージ=PIXTA)
仕組みをつくって家計を「見える化」すれば自然に貯金ができるように(写真はイメージ=PIXTA)
日経ウーマン

お金をためる秘訣は日々の節約。それはよく分かっているけれど……という人も多いのでは? そこで貯蓄1000万円を達成した30代の働く女性2人に、お金が自然にたまる仕組みづくりのコツと習慣を聞きました。

【ケース1】シングル女子のためる習慣

現金引き出しは月1回、買い物は週1回 マイルールを習慣にして年144万円を自然体でためる

山本沙織さん(仮名)
37歳・医療・管理栄養士
ひとり暮らし


「毎月の生活費を決めて厳守することで、確実に貯蓄しています」と言うのは山本沙織さん。「家計簿をつけるなど、大がかりなことをするのは苦手なので、『ざっくり管理』を習慣化しています」

ATMでお金を引き出すのは月1回、金額は5万円。それを1カ月の食費や交際費に充てる。下ろした5万円はすべて財布の中に。「今月はあといくら使えるのか、財布を開くだけで分かるので、無駄遣いもなくなります」

先取り貯蓄も検討したが、手持ちが足りなくなったときに、残業したときの増収分を使ってしまうのでは、と考えて諦めた。

「今の仕組みでも、家賃・光熱費・通信費と、ATMで引き出す5万円以外のお金は自動的にたまっていきます。月末だけ、スケジュール帳に総資産を書き出して、貯蓄を意識するようにしています」

■現金を引き出すのは月に5万円だけ、クレジットカードは固定費専用

あまりお金を使わなかった月は、翌月にお金を下ろさないこともある。毎月7万~10万円が給与振込口座に残る。積み上がったお金は、貯蓄用口座で定期預金を組んだり、投資用口座に移して投資に回したりしている。
【習慣1】財布が予算管理ツール、引き出した月5万円で食費と交際費を賄う

予算管理の役割も担うコンパクトな3つ折り財布の中身は、現金と平日使うカードだけ。美容院のカードなどはバッグや自宅に、レシート類はバッグのポケットに。ひと目で予算の残りが分かるようスッキリさせる。

【習慣2】買い物は週1回の習慣で食費のムダをカット

月曜に1週間分の食材を買って、下ごしらえ。日曜までに冷蔵庫の中身を使い切る。月曜が買い物デーなのは、6日目くらいに食材がなくなっても、週末なら外食などで対応できるから。

【習慣3】乗り換え済みの格安スマホも定期的に見直す

スマホは1年半前に格安スマホに乗り換え済みで月4000円の節約に。2年限定の割引料金なので、半年後には他社への乗り換えを検討中。スマホ代に限らず、固定費は定期的に見直す。

【習慣4】お金を使う前に調べる習慣でおトクに暮らす

レジャー費などは、事前に情報を集めて、金額やプランなどを比較検討するのが習慣。「趣味の旅行も、旅行会社でパンフレットを集め、希望を満たす最安プランを探します」

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