MONO TRENDY

私のモノ語り

スガシカオ、曲作りのため徒歩通勤 iPadに鼻歌録音

2019/4/26

スガシカオさん。11枚目のアルバム「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」をリリースした

時に痛みを伴う大人のリアルを描いた歌詞をキャッチーな旋律に乗せて歌う、シンガーソングライター、スガシカオさん。極上のポップミュージックは、作家・村上春樹氏を初めとする耳の肥えた音楽ファンを魅了し続けている。

そんなスガさんが、3年ぶりとなる11枚目のアルバム「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」をリリースした。「自己の内側を深く掘り下げてきた前作までとは違い、誰かに寄り添える作品になった」と胸を張る。本作の楽曲制作の傍らにはいつも、アップルのタブレットiPadがあったという。

■iPadに鼻歌を吹き込んで曲を作っています

のべ8台目のiPadとなるiPad Pro 11インチ(第3世代)

このiPad Pro 11インチ(第3世代)は18年の秋から冬頃に手に入れたもの。Proとしては2台目で、iPad自体は第1世代からminiも含め全部で8台所有してます(笑)。

今や音楽に関わることの8割くらいは、このiPadでやってるんじゃないかな。ライブリハーサルなどの譜面もこれに入れてます。ギターのフットペダルみたいに、足で踏んでページをめくれるデバイスもあるからストレスもない。ステージでも同様に使ってます。

2年前にkōkua[注]としてアルバム『Progress』を作った頃からiPadメインの制作になったんですが、そのときは歌詞を入力した後に新しいアイデアが浮かぶとそれを上書きしちゃってたんですよ。紙に書き留めていたときのように新旧の案を比べたいと思っても、時すでに遅しで……。なので、今作はコピペなどで古い案も残しつつ、新しい歌詞を書くようにしました。辞書もお役立ち機能ですね。「これ、他の言い回しないかな」と思ったときに「関連用語辞典」を眺めていると、「ああ、そういう言い方もするな」って気づきにつながるんです。

[注]NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌「Progress」の制作をきっかけに作られたスーパーバンド

曲作りにはギターも使いますが、iPadがないと始まらない。メロディーが浮かぶとすぐに簡易レコーダーを立ち上げて鼻歌で吹き込むんですが、このiPad Proになってから、使い勝手がさらに良くなったと感じています。僕はアイデアを片っ端から吹き込んで、出尽くした後にキュッと曲にまとめるので、1つの曲に対してファイルが300くらい溜まってたんですよ。メロディーの続きが浮かんでも、元のメロディーを探すのが大変で作る気持ちが萎えちゃうことも。でも、今のはファイルの続きから録音できたり、聞き返して編集したりもできる。おかげで作業効率がぐっと上がりました。

スタンドにもなるカバー

レコーダー以外のいろんなツールも進化していますね。リズムボックス機能は、以前はおもちゃみたいな音だけでしたが、今は最新のリズムパターンなんかが入っいる。それをなんとなしに聴いていて、ギターのフレーズが浮かぶこともありますね。

とはいえ、煮詰まることはあります。僕は机に向かってるより、車に乗ったり歩いている時にアイデアが降ってくることが多い。締め切りがどんどん迫ってくると、このiPad Proをカバンに入れてとにかく歩く。そして、浮かんだらすぐに記録するを繰り返します。自宅と作業場の距離がちょうど10キロなので、少なくともその距離を2時間以上かけて歩くし、往復して20キロを歩くこともありますね。それで何もでてこないときは、ひどい気分になるし疲労感も倍増しますが(笑)。

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