キヤノンEOS RP 実に軽快、軽量レンズに期待

EOS RPにRF35mm F1.8 MACRO IS STMを装着したところ。小型軽量さをスポイルしない組み合わせだ
EOS RPにRF35mm F1.8 MACRO IS STMを装着したところ。小型軽量さをスポイルしない組み合わせだ

キヤノンから2機種目となるフルサイズミラーレス一眼カメラ「EOS RP」が登場した。2018年秋に出た「EOS R」は3030万画素だったが、この「EOS RP」は2620万画素と画素数を控え目にし、フルサイズ入門機という位置づけだ。EOS Rと同様、新しいRFマウントを採用する。

APS-Cサイズのデジタル一眼より軽い

「EOS RP」の最大の魅力はなんと言っても小さくて軽いことだ。APS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフ「EOS Kiss X9i」と比べても47gも軽量化を果たしている。EOS Kiss X9iはミラーレスではないので、ミラー機構の分重くなるとはいえ、APS-Cのセンサーの面積はフルサイズの4割程度しかないのだ。

EOS RPの操作感は実に軽快。EOS Rでボディ上面にあった液晶パネルは省かれた。多機能だが操作にクセがあり、賛否両論だったマルチファンクションバーもなくなり、シンプルかつわかりやすい仕様に改められている。EVF(電子ビューファインダー)は約236万ドットの0.3型有機ELとなっており、約22mmのアイポイント、約0.70倍のファインダー倍率でまずまずの見えだ。液晶はバリアングルタイプでさまざまなアングルでの撮影に対応する。もちろんタッチパネル方式だ。小気味よくシャッターを切れるのでブラブラ歩きながらの撮影が楽しくなるはずだ。

バリアングル液晶を備え自在なアングルで撮影ができる。シンプルな操作系も初心者に優しいと感じる

カメラの性格上難しいことは考えずに「シーンインテリジェントオート」に設定して、気になった被写体にレンズを向けシャッターを切ればフルサイズフォーマットらしい伸びやかな画質が得られる。初心者に安心の設計だが、もっと自分なりに表現を楽しみたい場合は「Fv(フレキシブルAE)」モードや「Av(絞り優先AE)」、「Tv(シャッター優先AE)」、「M(マニュアル露出)}など従来の一眼レフ同様の操作も可能だ。

入門機ながら防じん防滴構造となっているところも見逃せない。各所にシーリングが施されていて少量の水滴や砂ぼこりなどのカメラ内部への侵入を抑制する。

小型軽量のレンズが望まれる

RF24-105mm F4 L IS USMを装着するとかなりフロントヘビーになってしまう。レンズの写り自体はなかなか素晴らしい

残念なのは「EOS RP」の小型軽量さにマッチしたレンズが少ない点だ。単焦点の「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」はフィットするものの、ズームレンズだと「RF24-105mm F4 L IS USM」、「RF28-70mm F2 L USM」しかない。どちらも高価で大きく重たい。画質こそ申し分ないがボディとバランスがいいとは言いがたい。開発発表があった「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」の他に、もっと小型軽量レンズのラインナップが待ち遠しいところである。

次ページで作例を紹介する。

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