最新型「上司4.0」とは 仕事以外に2つの「シゴト」経営者JP社長 井上和幸

「仕事」と「私事」と「志事」を追う

「俺が俺が」の成果主義型「上司2.0」ではなく、現場のメンバーたちを主体に立て、彼らを動機付け支援する「上司3.0」が求められています。今後より望ましくは、上司である皆さん自身が自己実現をかなえるスタンスで周囲を巻き込んでいく「上司4.0」の時代が到来しつつあります。

ぜひ読者の皆さんも、ある面は青臭く、ある面は「公私混同」で、ご自身の仕事のミッション、ビジョンを掲げ、「ライフワークとしての仕事」にまい進していけるよう、そのような場づくり(場の獲得)と業務推進をと願います。

では、「上司4.0」であるには、どうすれば良いのか? 私は「上司4.0」であるうえで、次の3つの「シゴト」を明確化し統合することが、非常に重要であると考えています。

「仕事」――当たり前ですが、自分として「何としてもやり遂げたく(WILL)」「得意であり(CAN)」「周囲から求められる、喜ばれる(SHOULD BE)」ものであるかどうか、ぜひとも再確認を。どのような世代、職種、職位であったとしても、常にこの3つを極力満たした働きをするよう尽くすべきです。それがやはり、あなたのパフォーマンスを最も高いものとし、また将来に向けての成長もかなえてくれるものだからです。

「私事」――ワタクシゴト(プライベート)も当然欠かせません。私はワークライフバランスという言葉は嫌いで否定派ですが、「公」と「私」はバランスを取るようなものではなく、どちらもが欠かせないものであり、100%・100%であるべきものです。豊かなプライベート、充実したプライベートがあるからこそ、仕事での活力にもなり、またプライベートでの情報や経験がビジネスのヒント、アイデアになります。ミドル・シニア世代になってきますと、会社の人間関係、家族親類縁者との人間関係以外に、利害関係抜きの「第3の人間関係」での豊かな人脈を持っているかどうかが、後半人生のハッピー度合いを公私ともにかなり左右します。もし家と会社の付き合いしかないなと思う場合は、早めにどこか「人脈のサードプレイス」を持たれることをお勧めします。

新時代のリーダーは周囲を巻き込んで、自己実現までかなえていく。写真はイメージ=PIXTA

「志事」――上司としての道を歩まれていらっしゃる皆さんには、3つ目の「シゴト」(ココロザシ)をぜひとも抱いていただきたいと願います。大義ある者が、自分を奮い立たせ、周囲も巻き込み動かし、ことを成し遂げるのは、古今東西の業績・実績を残した成功経営者やリーダーたちが教えてくれることですから。

「仕事」と「私事」と「志事」、この3つの「シゴト」を統合し、進む人が、「上司4.0」としてこれから活躍するリーダーです。当連載読者のミドル、シニアのみなさんには、「上司4.0」としてこれからの組織、事業、企業を牽引してもらって、ぜひとも豊かで強い日本を「令和」時代に築いてほしいと願っています。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。次回は4月26日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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