キャリアも景気予測も一緒 エコノミスト新家氏の原点新家義貴・第一生命経済研究所主席エコノミストが語る(下)

それに、自分の予測が外れている可能性が高いと思いつつ、面子にこだわって予測を変えないのは、社会に対して不誠実です。自分で本当に正しいと信じている予測を出すことがエコノミストの義務だと思っています。

学校の成績は途中からぐんぐん上がっていった。

「大のカープファン。小学校の頃から順位の予想を計算して楽しんでいた」と語る

広島学院は進学校なので、入る前は、ガリ勉タイプが多いのかなと勝手に想像していましたが、実際には全然違いました。もちろん勉強もしますが、田舎のせいかのんびりしたところがあり、休み時間になると、みんなで近くの小川に入って遊んだりしていました。

広島だけあって、先生も生徒もほぼ全員、プロ野球・広島カープのファン。私の在学中、カープが日本シリーズを戦った時は、ラジオを教室に持ち込み、授業中、イヤホンを付けてこっそり野球中継を聞いている人が結構いました。

教室の側面にかかっている黒板に、壁際に座っている生徒が途中経過を記入していて、カープに点数が入ると、教室中からオーッと歓声が上がるんです。先生も、怒るどころか一緒に歓声を上げたりして、面白かった。

かく言う私も、大のカープファンで、小学生のころは、新聞のスポーツ欄でカープの成績表を見ながら、あと何勝すると勝率が何割になって何位ぐらいになるとか、自分で計算して楽しんでいました。今思えば、子どものころから、予測するのが好きだったのかもしれません。

広島学院での成績は最初のころは、ずっと真ん中ぐらいでした。それで何となく満足していたので、勉強も試験直前にやるぐらいで、普段は勉強らしい勉強はしませんでした。

ところが、中学3年のクラス替えで、たまたま近くの席に勉強のできる生徒が集まると、彼らに触発されて、勉強する意欲がわいてきました。やってみると、成績がみるみる上がり、それで勉強が面白くなり、成績も上位を維持するようになりました。

授業の内容が非常に充実していましたし、先生たちも、勉強方法や参考書などについて質問すると親身になってアドバイスしてくれたので、結局、6年間、塾には一度も通いませんでした。先生たちも、学校の勉強をちゃんとやれば塾に行く必要はないと言っていたので、それを信じて勉強したら、何とか東京大学法学部に合格できました。

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