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狙いは大人女子 カラフルな「筆ペン」にブームの兆し

日経トレンディ

2019/5/12

筆ペンタイプのマーカーが最有望株だという
日経トレンディ

筆記具市場が盛り上がりを見せている。各社がターゲットにするのは、SNSでの交流も大切にする20代以降の「大人女子」だ。

2019年春、売り場を賑わせているのが、発色の良さとすらすらとした書き心地を特徴とする水性ペン。ロフトによれば、なかでも筆ペンタイプのマーカーが最有望株という。かつての筆ペンは年配の人が挨拶状などに使うものだったが、多彩な色をそろえた商品が続々と登場して、イメージが一変。

「海外のSNSが発祥の流行で、文字をアート風に装飾する『モダンカリグラフィー』の影響もあり、手軽に柔らかな曲線が描ける筆ペンを利用する女性が増えそう」(文具雑貨部バイヤーの安田雅氏)と期待する。

「マイルドライナーブラッシュ」(ゼブラ) 前年比130%超でヒット中のラインマーカー「マイルドライナー」の筆ペンタイプ。3月に発売。独特の優しい色味は女性受け必至。15色。1本150円(税別、以下同)
「ABT」(トンボ鉛筆) 和筆と同じ筆芯を採用。しなりによってダイナミックかつ繊細な表現ができるのが売りの、プロも愛用するアートペン。100色超がそろう。1本300円

ちなみに20年からは小学校低学年の書道の授業にも筆ペンが導入されると予想され、また「中国からの観光客の土産にも日本の筆ペンが喜ばれている」(安田氏)。筆ペンが長期トレンドを迎える可能性は高い。

「筆タッチサインペン」(ぺんてる) ペン先に弾力があり、サインペン感覚で書くだけで味のある文字になる。12色。1本150円

もう一つの潮流は、カラフルなサインペン。ゼブラが3月に発売した「クリッカート」は、サインペンにノック式を採用した画期的な商品。ワンアクションで使える手軽さが売りだ。

「クリッカート」(ゼブラ) 3月発売の水性サインペン。36色。1本100円
ノック式だからキャップ開閉時に手を汚さず使える

三菱鉛筆も4月19日に耐久性に優れた芯を装備した「エモット」を投入した。こちらは細い線を書き続けられるのが魅力。どちらの軸もシンプルな白無地で、売り場で目を引くのは確実だろう。

「エモット」(三菱鉛筆) 4月19日発売。使い続けても先が広がらない耐久性あるペン芯を採用。40色。1本200円

用途は異なるが、ぺんてるは修正ペンの外装にまで植物模様を施した。「SNSでの情報拡散がヒットに直結する今、筆記具にも人に話したくなる要素が必要」(安田氏)。市場の主役になるには、大人女子の心を捉えるデザイン性が欠かせない。

「ボタニカルコーデ 修正ペン」(ぺんてる) 3月に登場したペン型修正液。大人女子を意識した花柄。300円。修正テープが伸び悩む一方、見直されているのが、ピンポイントで消しやすい液状のペン型だ。しゃれたデザインを重視した商品で復権に拍車がかかりそうだ

(ライター 奥井真紀子、写真 大高和康)

[日経トレンディ2019年5月号の記事を再構成]

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