津田大介 移動オフィスになるキャンピングカー求めて

バンコンの魅力は、小型で運転しやすいこと。広さや設備はトラックベースのキャブコンに劣るが、初めてキャンピングカーを買う人でも扱いやすい。バンコンの中でもさまざまな大きさのモデルがあるが、小さいタイプなら普段使いの車としても使えるだろう。それなら駐車場も1台分で済む。

矢久保さんの話でも「日本ではバンコンが一番人気」だという。小さいのでトイレやシャワーがないモデルが多いが、道の駅やキャンプサイトなどが全国どこにでも整備されている日本では必要としない人も多いそうだ。また日本は駐車場の大きさやトンネルの高さなど制限のある場所が多いことも、サイズが小さなバンコンの人気が高い理由の一つだという。実際、310台のキャンピングカーが集まった会場内でもバンコンは最も多く、半数近い141台を占めていた。

実は事前に見たいバンコンを3台に絞っていた。矢久保さんと一緒にその3台を見にいくことにする。

SevenStar PRECIOUS/運転席が回転

最初に見にいったのが、愛知のキャンピングカーメーカー、ホワイトハウス キャンパーの「SevenStar PRECIOUS」。

ホワイトハウスキャンパーの「SevenStar PRECIOUS」。ドアには網戸がついており、虫の侵入を防ぐ工夫も施されていた

サイズは、全長4840mm×全幅1880mm×全高2090mmと、候補に挙げた3台の中では最も小型なバンコンだ。この高さなら大抵のトンネルや駐車場は問題なく利用できるだろう。展示車両の本体価格は702万円(税別。以下同)。

車体は小さいが、中を広く使う工夫が随所に見られる。面白いのが、運転席と助手席を180度回転できること。特許を取得しているそうで、運転をしないときは後部座席と向かい合わせにして座れる。

テーブルが付いているので、パソコンを使う仕事も快適だ。また、屋根の部分がテントのように開く「ポップアップルーフテント」も搭載している。車内が広くなるだけでなく、上の部分はベッドになる工夫も施されている。

気になったのは定員だ。乗車定員と横になって寝られる就寝定員が共に4人という点だ。うちの会社のスタッフ全員が乗るには少し足りない。このくらい小さければ普段使いとも兼用できそうだが、広さと人数がトレードオフの関係になるのは仕方がないということか。

「SevenStar PRECIOUS」は運転席と助手席を180度回転させて、2列目と向かい合わせにできる。打ち合わせに便利そうだ
天井は「ポップアップルーフテント」を装備。上の部分が就寝スペースになる工夫も

rem second act(KULOS Ver.)/特別な電源を搭載

次に見にいったのが、鹿児島に本社を置くキャンパー鹿児島の「rem second act(KULOS Ver.)」(展示車両の本体価格788万円)。

キャンパー鹿児島の「rem second act(KULOS Ver.)」
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