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大人は知らない大学の話

もはや大学に遊ぶ暇はない 親の知らない学生事情

石渡嶺司 大学ジャーナリスト

2019/4/5

写真はイメージ=PIXTA

次の元号が「令和」と発表されました。大学新入生はこれから気持ちも新たに大学生活を迎えることでしょう。ところで、新入生とその親世代は意外と現在の大学講義事情を把握していないというのが私の実感です。「大学に行かず遊んでいた」「テストは名前を書くだけでどうにかなった」という親世代のこんな武勇伝めいた話もよく耳にしますが、新入生の皆さん、真に受けてはいけません。

■大学で単位を取るのは簡単ではない。履修計画をきちんと

現在の大学生の親世代と言えば40代から50代が中心。実は筆者も44歳で同じ世代です。文系学部の大学(東洋大学社会学部)を卒業したのが1999年。いわゆる楽勝科目も多かったですし、100人を超えるような、もはやゼミとは言えないようなゼミも珍しくありませんでした。

さて、私のような特に文系学部出身の親世代の人間の中は「大学=遊ぶところ」との思いが強く、我が子にもそのように伝えてしまいがちです。ところが、40代の親世代が大学を卒業した後の2007年、文部科学省は大学設置基準を改正します。この影響で大学の単位認定は一気に厳しくなりました。

今は出席も厳しく、基本的には3分の2以上の出席が求められます。テストも同様で、こちらも最低限の成績をクリアできなければ単位が認定されません。計画的な履修登録が必須です。

入学式が終わると、どの大学でも履修登録のガイダンスがあります。新入生は履修登録ガイダンスに必ず出席したうえで、必要な部分はちゃんとメモを取っておくようにしましょう。

注意が必要なのは、必ず希望の授業を履修できるものではない、ということです。人気科目はそれだけ多くの学生が受講を希望します。定員を大きく超えると抽選で漏れてしまう事態も起こりえるのです。希望通りの履修ができないと、ほかの科目を取らなければならないかもしれません。そうなると、履修計画の練り直しです。これらが落ち着くのが早くても4月中旬、遅い大学だと4月下旬か5月以降にずれ込むところもあります。

ですので、「学費や生活費のためすぐにでもアルバイトを始めたい」という新入生やそれを期待する親もいるかもしれませんが、履修科目が確定するまで、アルバイトは決めない方が無難です。

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