新入社員は大人のコミュ力磨こう 書店員おすすめ4冊

「テーマは明示されているか」「期待する反応は明示されているか」「グループ化が見ただけでわかるか」「グループごとに要点が書いてあるか」「具体性・簡潔さ・論理性・好感度を備えた日本語を使っているか」の5つだ。このそれぞれを続く各章で「解説→例題→練習問題」の順で記述し、練習に取り組む構成だ。「一人で学べるのもいいところ。学べば実際の仕事でもすぐ生かせる」と岡崎さんは話す。

声や体にも注意を払おう

もう1冊あげてくれたのは、鴻上尚史『発声と身体のレッスン』(ちくま文庫)。作家・演出家の著者による声と体のレッスン本とはビジネスからだいぶ離れたイメージの本だが、岡崎さんは「会社に入っても、ビジネスから離れた本も併せて読んでもらいたい」と、この本を選んだ理由を述べる。

といってビジネスパーソンとまったく無関係かというと、そうでもない。「はじめに」で著者はいう。「一番の対象は、俳優および俳優をめざす人ですが、教師やサラリーマン、そして『こえ』と『からだ』を持つ人すべてに有効な本だと思っています」。多くの仕事はコミュニケーションなしには成立し得ない。魅力的な声と体をつくることは、会社員生活を送るうえでも大事なポイントの一つなのだ。

こちらも徹底したレッスンブックで、前半を「こえ」、後半を「からだ」にあてる。「こえ」では22のレッスン、「からだ」では14のレッスンが図解入りで説明されていく。著者は「正しい発声」とは「あなたの感情やイメージがちゃんと表現できる声を手に入れること」と位置づける。「正しい体」についても同様だ。

自分の声や体を知ることから始め、筋肉の余計な緊張を解いて進めるレッスンはきわめて実際的だ。レッスン以外にも素朴な疑問に答える形で書かれている注意点も面白く読める。仕事の気分転換に読んでみて、レッスンを試してみるのがちょうどいいかもしれない。

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