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なやみのとびら、著名人が解決!

年の差30でも気持ちは伝えたい 脚本家、大石静さん

2019/3/28

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「ふたりっ子」「四つの嘘」「セカンドバージン」「家売るオンナ」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを執筆。2019年は「永遠のニシパ ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」(NHK)が放送予定。

会社の隣の席に22歳の新入社員がいます。誘えば2人で食事に出かけることもできます。正直、付き合いたい。冗談めかして「30歳で独身だったら、私が一緒になるよ」と言ったことはあります。年齢が30歳も離れていれば、迷惑でしかないかもしれません。それでも気持ちだけは伝えたいと思っています。(三重県・男性・50代)

文面から想像すると、あなたは独身のようですし、双方がよければ、年の差なんか問題ないと思います。

ですがその前に、今のままだと、あなたはその女性に愛されることは、多分ないと思ってしまいました。

「30歳で独身だったら、私が一緒になるよ」というあなたの発言は、言い換えれば「30歳で独身なら行き遅れ」という考え方を表しています。

2016年の統計では、日本の女性の結婚年齢は、全国平均で29.4歳。都道府県別にみると、東京が一番遅くて30.5歳だそうです。

あなたの発言はあまりにも時代錯誤で、上から目線ではないですか。あなただって50代の独身男性なんですから。

それと「迷惑でしかないかもしれません。それでも気持ちだけは伝えたい」って、それは子供っぽいきれい事でしょう。

大人の分別があれば、相手が迷惑だと思うことはしないのが普通です。でも伝えたい。それはその先への希望があるからでしょう。それとも、どうせ相手にされないだろうから、傷つかないように、先に心の準備しているんでしょうか。

あなたは、自分が一体どうしたいのかも、実はわかっていないと感じます。もっと自分自身をよく見つめ、自分の心と対話し、しっかりと自己認識をしないと、この女性の問題だけではなく、あなたの人生は充実しないと私は思います。

それと、あなたは上から目線の発言をしながら、一方で漠然とした“若さ”への気後れがありますよね。

“若さ”こそが尊いという価値観は、日本独特なもののようですが、あなたもその既成の価値観に、思いっきり縛られています。

50代でも恋をするのは当然です。若さに意味なく気後れするような既成の価値観からは解放されてください。そして、もっと堂々としていたほうがいいですよ。

オヤジ臭などさせないように身ぎれいにし、仕事もテキパキとこなして、既成の価値観から解放されたオトナの50代になれば、どんな女性も振り向くと思います。

あなたの悩みをサイトにお寄せください。サイト「なやみのとびら」(https://www2.entryform.jp/tobira/)から投稿できます。

[NIKKEIプラス1 2019年3月23日付]

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