アシックス社長、東海高で得た「一歩踏み出す勇気」広田康人・アシックス社長COOが語る(下)

今、経営者の立場になって、若い頃から経験の幅を広げておくことは非常に重要だなと痛感しています。経営者は日々、決断を下さなければなりません。では決断力はどうやって養われるか。いかに多様な場面で決断を下す経験をしてきたか、それに尽きるのではないでしょうか。

友人がたくさんできたことが一番の財産

どれだけ実行できたかわかりませんが、私も経験の幅を広げることを心掛けてきました。経験の幅とはすなわち、出会いの場です。仕事とは直接結び付かないかもしれない人とも積極的に会う。未知の仕事でも進んで引き受ける。自分とは違う価値観を持つ人たちと交わることで考え方の幅を広げられます。読書もそうですね。本を通じて先人と出会うわけで、一つの経験だと思っています。

三菱商事では通算9年間、広報部門に在籍した。

大変なこともありましたが、どんな場面でも一歩踏み出す勇気を持つことを心にとどめてきました。アシックス社長に就いてからも出会いの場を広げる毎日です。社員、お客様、卸業者、職人の方々。もっともっと知り合わないといけない。私は「接地面積を広げる」と言っています。これはランニングの靴底が土と触れ合う接地面積に引っかけた言葉です。

人と出会うことの大切さ、面白さを教えてくれた原点は、東海高校の同級生であり、先生方でした。その意味では、高校時代の一番の財産は友人がたくさんできたことかもしれません。東海高校では毎年1回、学年の同窓会を開いています。これまでは仕事の都合で出られませんでしたが、今年は何とかして出たいと思っています。

(村上憲一)

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