万博に沸く大阪のど真ん中 新旧交差する中之島が熱い

中之島を南北に横切る四つ橋筋と御堂筋。御堂筋沿いには、国の重要文化財指定のドーム型の屋根が威風堂々とした日本銀行大阪支店旧館とネオクラシック様式の大阪府立中之島図書館が向かい合って立つ。一方、四つ橋筋沿いには元の大阪朝日ビル・朝日新聞ビルが建て替えられて、17年に開業した超高層の「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」が立つ。中には、香雪美術館、そして高級ホテルのコンラッド大阪も入る。フェスティバルホールや朝日新聞大阪本社などが入って、12年に開業した「中之島フェスティバルタワー」とはツインタワーで、この2つが四ツ橋筋を挟んで向かい合っている。こんな新旧の顔がいろいろと対比できるのも中之島の面白いところ。

「中之島フェステバルタワー・ウエスト」に入るコンラッド大阪のバーの名物カクテル「Takoyaki in the Sky」

カジノの疑似体験ができるスポット「IR Cafe」

中之島から梅田の方に橋を渡ると、この四つ橋筋と御堂筋の間が有名な繁華街エリアの北新地だ。その中に、大阪府と大阪市が誘致する統合型リゾート(IR)をにらんで、カジノの疑似体験ができるスポット「IR Cafe」が18年にオープンした。

IR Cafeの入り口。カフェという名前に合う明るい雰囲気

飲食を楽しみながら、ブラックジャックやバカラ、ポーカーといったカードゲームを本格的にディーラーと楽しめる。ゲームにはチップを賭けて、勝負ができるがチップは換金できない。入場料とドリンク3杯にゲームチップのセット料金が4000円。ゲームをしない場合は、1000円の入場料でドリンクが別料金となる(料金は税別)。ディーラーにルールを教えてもらえばすぐゲームに参加ができて、ちょとしたカジノ気分が味わえる。

カードゲームでは、ディーラーとの会話も楽しみの一つ

運営はカジノを含むIRのコンサルタントや情報発信を手がけるリゾカジドットコムで、同社社長の勝見博光氏は「IR開業を見据えて一般の方にIRを理解いただこうとオープンしたところ、IRに関連する企業の方の反響も大きく、また一般企業の方が来店して企業対抗でゲームを行い交流を図るという使い方もされています。大阪でカジノが開業するまでにその雰囲気になじんでもらう場になればと思います」と話す。

新旧の建物が競い合い、文化の発信地を目指す中之島。さらには21年を目標に再生医療など未来医療国際拠点の計画もある。そして、その周辺には街づくりやIRなどの新しいスポットがどんどんできている。進取の気風とちょっとしたしゃれと。大阪生まれのサントリー創業者鳥井信治郎氏の名言「やってみなはれ」というのが、まことによく似合う街である。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。