自然を守るか、母になるか 映画『たちあがる女』恋する映画 世界一男女平等なアイスランド女性の物語

唯一無二の大自然に心が洗われる

本作においてもうひとつの主役といえば、アイスランドの豊かな大自然。日本では見たことのないような景色が次々と映し出され、どれも非常に印象的ですが、コンクリートジャングルで暮らす私たちにとっては、目の保養としてもオススメです。

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監督によると、アイスランドの高原地帯というのはヨーロッパのなかでもまったく手が付いていない一番大きなエリアとのこと。そのなかでも監督のお気に入りスポットは、溶岩台地のレイキャネス半島と南の沿岸部にある氷河ホースネス。ぜひ、次の大型連休の旅行先として検討してみてはいかがでしょうか?

そして、最後に女性読者へ向けての熱いメッセージももらいました。

「いま、私たちの環境や社会は大きな変化を迎えている。そしてそれに立ち向かうことができる最後の世代。次の世代に任せたら遅すぎると思うんだ。自分だけケーキを取るのではなく、みんなで等しく分ける必要がある。だから、ぜひ日本の女性のみなさんにも連帯してもらって、世界を救ってほしいと思っているよ!」

これからますます女性の強さが求められる時代となりますが、主人公ハットラの姿を見れば、誰の心のなかにもある女性としての闘争本能が目を覚ますかもしれません。そして、いまこそ女性たちが立ち上がるときがやってきたと背中を押されるはずです。

『たちあがる女』
監督・脚本:ベネディクト・エルリングソン
出演:ハルドラ・ゲイルハルズドッティル、ヨハン・シグルズアルソン、ヨルンドゥル・ラグナルソン、マルガリータ・ヒルスカほか
配給:トランスフォーマー 
3月9日(土)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

【ストーリー】
アイスランドの田舎町に暮らし、セミプロ合唱団の講師を務めているハットラ。しかし、彼女は謎の環境活動家としての顔を持ち、アルミニウム工場を相手に孤独な闘いを繰り広げていた。そんなある日、長年の夢だった養子の申請が受け入れられたという知らせが届く。母になるという夢をかなえるため、ハットラは工場と決着をつけようとするのだが……。

(ライター 志村昌美)