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キャリア

学業と仕事を行き来、遊び心大切に 仲條亮子さん YouTube日本代表(折れないキャリア)

2019/3/2

米グーグル傘下のYouTubeの日本代表として、国境を越えた情報を伝え、楽しめる場を提供している。「ここには小さい頃からやりたかったものがすべて集まっている。夢のような場所で働いている」という。

なかじょう・あきこ 1997年ブルームバーグ情報テレビジョン社長。2013年グーグル日本法人で執行役員、17年から現職。

高校3年生の時に千葉県から米国に留学。短大を経て、憧れだったテレビ局のアナウンサーになったが「やりたかったニュース報道を、女性はできなかった」。勉強し直さなければという思いから25歳で早稲田大学に入学した。

キャリアの転機は、卒業後すぐに外資系通信社ブルームバーグの日本のテレビ局でトップに就任したことだ。当時はまだ社内に、番組で使う映像資料すらなく、週末に自ら資料用の映像を撮影したこともある。

会社がどう動くかを引っ張っていく立場に就くにあたり、創業者で上司だったマイケル・ブルームバーグ氏からアドバイスを受けた。「リーダーは決定することが重要。決めないと後ろにいる人たちが前に進めなくなる」。情報伝達のスピードが重視される金融市場で、現場からいち早く伝えるために何に投資すべきか、皆が納得いく答えを出せるよう頭をひねった。

仕事をしながら学び続け数年に一度、大学に戻ることを繰り返してきた。同社本部の営業部署に異動した後、会社から資金の援助を受け、働きつつ米シカゴ大学で経営学修士(MBA)を取得した。「技術や社会情勢が激変するなか、他に応用が利く『知識の型』を持つのが必要だと痛感する」。十数年勤めたブルームバーグを辞めた後は米ハーバード大学のビジネススクールで学んだ。

2013年にグーグルで広告の仕事を始めた後、17年に現職に就いた。昨年11月には新しい音楽アプリのサービスを始めるなど奔走。マネジメントとして「主役である現場の人たちが走りやすいようにしたい」と語る。

プライベートでは小学生の子どもが2人いる。仕事と学業、あるときはNPOの理事や大学での講師などを務めてきた経験から「同時進行で取り組んできたことが子育てでのやりくりのヒントにつながっている」という。

家に帰ると息子たちに「今日は楽しかった?」と聞かれる。「大人になっても遊び心は大切にしたい」と笑う。

(聞き手は伴和砂)

[日本経済新聞朝刊2019年2月25日付]

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