転ばない体づくり 鍛える筋肉は速筋と遅筋どっち?

正解は、(1)速筋 です。

健康寿命を延ばすためにまず鍛えるべきは「速筋」

一般的に「筋肉」と言うと、イメージするのは体を形作る「骨格筋」です。これが体を動かし、移動させるという役割を主に担っています。また、骨格筋は骨に付着していることも特徴です。骨格筋には「抗重力筋」という別名もあります。筋肉がなければ、重力などに対抗できずに、人間としての活動ができなくなるからです。

筋トレによって鍛えられるのもこの骨格筋です。そして、骨格筋は大きく「速筋」と「遅筋」に分けられ、健康寿命を延ばすために意識してまず鍛えるべきなのは速筋のほうです。

骨格筋のうち、白い「速筋」は瞬発力に優れ、大きなパワーを発揮できます。一方、赤い「遅筋」は、持久力に優れ、低負荷の運動を長い時間続けることが得意です。

速筋は、筋トレで負荷をかけると太くすることができます。それに対し遅筋は、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動で鍛えられ、脂肪を燃焼させやすい特徴はありますが、鍛えてもあまり太くならないという特徴があります。

原図=(c) masterwilu-123RF

「筋肉博士」の異名を持つ東京大学大学院教授の石井直方さんは、「健康のためには、脂肪を燃焼させやすい遅筋を活用することが重要だという“信仰”がありますが、それだけでは不十分です。転倒して骨折につながるような事故は、転びかけたときにとっさにブレーキをかけたり、体を支えたりする速筋がなければ防げません。つまり、速筋が減っているからこそ要介護につながる事故が起きるともいえます」と解説します。

石井さんによると、40代を過ぎると、速筋が自然と減ってくるので、将来の寝たきりを防ぐには、自重(自分の体重)で負荷をかけたスクワットなどで下半身の速筋を鍛えることから始めるといいそうです。

[日経Gooday2019年2月12日付記事を再構成]

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