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温泉や武家屋敷・グルメ… 歩きたい小さな城下町10選

NIKKEIプラス1

2019/2/17

6位 飛騨高山城下
(岐阜県高山市) 330ポイント
建物活用 天領の雰囲気健在

江戸時代に天領として栄えた飛騨高山。代官の役所だった陣屋が現存し、江戸期からある屋敷が軒を連ねる。当時から続く朝市も健在だ。「江戸時代からの町並みが見事に残り、建物を生かしたレストラン、カフェなどがあちこちにある。通りは古めかしくても中はモダンな要素も取り入れていて、ゆっくりくつろげる」(黒田さん)

訪日外国人にも人気がある。「飛騨牛を使用したハンバーガーなどのグルメもあり、街歩きが楽しい」(森戸香奈子さん)。3月2日までは「酒蔵めぐり」を開催中で、造り酒屋の酒蔵を無料で見学できる。

(1)JR高山駅(2)0577・36・1011(飛騨・高山観光コンベンション協会)

7位 川越城下
(埼玉県川越市) 310ポイント
蔵・大正・菓子屋 趣いろいろ

東京から電車で1時間足らず。蔵造りの街並みで知られる川越は「東京都心から最も行きやすい城下町」(木下さん)。江戸時代には水運で栄えた。蔵造りゾーンを中心に、レトロな大正浪漫夢通りや菓子屋横丁など趣が異なる通りが続き、そぞろ歩きにうってつけ。着物姿に着替えた観光客が城下町風情に色を添え、江戸から続く「時の鐘」が、今は機械仕掛けの音色を響かせる。

名産のサツマイモを使った和菓子など食べ歩きが人気。ウナギの老舗も多い。両方を楽しむなら「さつま芋ご飯にウナギを載せた『いもうな重』」(千葉さん)。

(1)東武東上線川越駅(2)049・227・8233(小江戸川越観光協会)

8位 岩村城下
(岐阜県恵那市) 290ポイント
商家現役 伝統の暮らし今も

JR恵那駅からローカル線の明知鉄道を乗り継いで行く小さな城下町は、江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気を持っている。山城の岩村城跡へと続く「約1.3キロメートルの本町通りの街並みは圧巻。緩やかな坂道に並ぶ格子戸や塗籠(ぬりごめ)壁の商家は今もほとんどが現役で、伝統の暮らしが息づいている」(中元さん)。

NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地にもなった。「ドラマに出てくる五平餅やカステラ、かんから餅の店や地酒の蔵元などが点在していて、街歩きが飽きない」(津田さん)。

(1)明知鉄道岩村駅(2)0573・25・4058(恵那市観光協会)

9位 備中松山城下
(岡山県高梁(たかはし)市) 280ポイント
時を止めた静かな町並み

岡山県の山中にある盆地の町。標高430メートルの山頂にたたずむ山城は雲海に浮かぶ天守で有名だが、その麓には静かな城下町が広がる。「まず武家屋敷群が迎えてくれる。道の間から刀を構えた侍が飛び出してきそうな雰囲気がある」(いなもとさん)。建物の内部や庭園が見学できる武家屋敷があり、当時の武士の暮らしぶりをしのばせる。

「街道沿いには町人が暮らした雰囲気がそのまま残り、城下町の構造から商業や流通の様子までわかる。江戸時代のまま時が止まったように感じられる」(萩原さちこさん)。

(1)JR備中高梁駅(2)0866・21・0461(高梁市観光協会)

10位 出石(いずし)城下
(兵庫県豊岡市) 230ポイント
そば文化 国替えで根付く

城崎温泉に近い山あい。最寄り駅からバスで30分揺られてたどり着く山陰の隠れ里は、但馬の小京都とも呼ばれる。「町のシンボルでもある辰鼓楼(しんころう)という時計台や家老屋敷、芝居小屋の出石永楽館など見どころたっぷり」(富本さん)だ。

名物の皿そばは外せない。その歴史は信州から国替えした藩主、仙石氏と共にそば職人が移住したことにさかのぼるという。約50店あり、小皿に盛ったそばを何枚も食べるスタイル。「『出石皿そば巡り巾着セット(1800円)』を買えば3軒のそば屋を食べ歩きできる」(河野さん)。

(1)JR豊岡駅(2)0796・52・4806(但馬国出石観光協会)

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は専門家の評価を集計し、点数化した。(1)最寄り駅(2)問い合わせ先電話番号。写真は1~3、10位が尾城徹雄、7、9位が田辺省二、8位が小山隆司撮影。ほかは地元の観光協会などの提供。

調査の方法 お城ファンサイト「攻城団」などの推薦や専門家への取材を基に、石高が江戸期を通じて50万石以下で、天守の有無にかかわらず、城下町としての魅力がある街を30カ所リストアップ。城下町の風情、街歩きの楽しさ、1日で歩いて楽しめる規模かどうか、施設の充実度、グルメ・スイーツなどの魅力などの観点で1~10位を選んでもらい、編集部で集計した。

今週の専門家 ▽いなもとかおり(城マニア・LINEトラベルjpナビゲーター)▽木下斉(エリア・イノベーション・アライアンス代表理事)▽黒田涼(作家)▽河野武(攻城団団長)▽千葉千枝子(淑徳大学教授)▽津田令子(トラベルキャスター)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽中元千恵子(紀行ライター)▽萩原さちこ(城郭ライター)▽森戸香奈子(じゃらんリサーチセンター研究員)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年2月16日付]

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