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食の達人コラム

トンカツ好きなら塩で食べて 衣サクサク肉の甘み増す 魅惑のソルトワールド(26)

2019/2/15

トンカツと言えばまずソースが思い浮かぶ人も多いが…

今回のテーマは「トンカツ」。皆さんはどのくらいの頻度でトンカツを食べるだろうか。私は疲れて元気を出したい時や、何だか今日はガッツリ系だなという時に、トンカツを食べたくなる。あの、カラッと揚がった香ばしいサクサクの衣に、やわらかい食感の豚肉、かむほどにほとばしる肉汁ととろける脂の甘さ。食べ終わったあとの満足感はたまらない。

そもそもトンカツとは、英語の「cutlet(肉の切り身)」が語源とされる。カツレツは日本には江戸時代末から明治時代初期のころに伝達されたようだ。当初は「ビーフカツ」と「チキンカツ」が主流だったが、明治時代中期に銀座の洋食店「煉瓦亭」で「ポークカツレツ」が提供されたのが、現在のトンカツの起源とのこと。そして昭和初頭に上野御徒町の洋食店で「豚カツ(トンカツ)」として売り出されたことをきっかけに、それまで「ポークカツレツ」というちょっと上品なメニューだったものが、徐々に「トンカツ」という名称で一般庶民にも浸透していったようだ(諸説あり)。

トンカツ好きの人はかなりの割合にのぼる

マルハニチロの調査によると、好きなカツ料理を聞くとトンカツと答えた人が約7割にのぼる(2017年11月28~29日に実施、全国15~59歳の男女1000人対象)。「チキンカツ」「ハムカツ」などの強豪を抑えて堂々の1位だ。トンカツはスーパーマーケットの総菜コーナーや弁当店にはほぼ必ずあるし、ファミリーレストランや洋食店での定番メニューだし、トンカツ専門店も数多く存在する。

トンカツ専門店の名店は全国各地にあるが、激戦区の1つが東京・蒲田だ。トンカツ専門店の有名店である「丸一」「檍(あおき)」「富善」(2018年に閉店)が集結し、そのほかのトンカツ店も多く、ファンの注目を集めるエリアだ。

それぞれの店が独自のこだわりを持ち、いずれも素晴らしいトンカツを提供してくれているのだが、ここで注目すべきは、その食べ方だ。

トンカツを食べる時の調味料と言えば、まず思い浮かぶのは「ソース」であろう。とんかつ専用と銘打ったソースまで広く流通しているくらいだ。しかし、このトンカツのお供として存在感を増しつつあるのが「塩」だ。「トンカツを塩で食べる」スタイルが徐々に浸透してきているのだ。「丸一」でも「檍(あおき)」でも、卓上調味料入れにあるソースの横にはしっかりと「塩」が鎮座していた。

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