■グラマラスなウェリントン
まずは「プレゼンメガネ」。
会社でもプライベートでも、人生ここ一番のプレゼンテーションでは一流の説得力を発揮したいもの。
そんな際、お薦めなのは、やはりダンディーな黒セル。中でもおすすめはトム・フォードのウェリントンタイプです。
2005年のローンチ当初から安定の人気のトム・フォードの黒セルの特徴は、そのグラマラスな黒の艶感。高級外車を思わせる漆黒の輝きは顔に立体感と引き締まった感をもたらし、ヒンジ部分の「T」の輝きも相まって、その瞳にカリスマ的魅力を与えてくれます。
ウェリントンならではの知的魅力もブレンドされ、言葉のひとつひとつに説得力が宿るのです。
さらに、人生の成功者の香りがするのもこのメガネの特徴。数多(あまた)あるメガネブランドの中でも、ステータスシンボルとまで呼ばれるのには、そんな魅力があるからなのでしょう。言葉だけでなく「……とりあえずついていこう」と周囲が本能的に反応してしまう――。そんなグラマラスな説得力が、このアイウエアには宿っているのです。
■「抜け感」をつくるスケルトン
次は「週末メガネ」。
プライベートな時間に大事なのはリラックス感の演出。2人の間だからこそ、ふっと緩んだ表情というのは、女性にはたまらない魅力があります。もちろん、緩んだ、といっても、狙いは「緩んだ感」の演出。寝起きの顔をさらすのでなく、すっぴんメーク並みのさりげない底上げ感を出すメガネ選びが肝要です。
そんなときにお薦めなのが、オリバーピープルズの新作。スケルトンは、今メガネの世界で一大トレンド。キメ顔をつくるのとは正反対の「抜け感」をつくる、というメガネの新たな方向性は、新鮮かつスタイリッシュ。すっぴん系の盛り、という絶妙な効果が狙えます。
中でも、ローズゴールドの色みのメガネは、かければ感動的なまでに優しく温かみのある表情に演出。オンの顔しか知らなかった女性であればなおさら、「仕事を離れると、こんなに優しい顔するんだ……」と、その人間性自体にほれ直し。壮年ならではの目尻のシワも、人間性の豊かさの象徴として映える色ですから、一本あつらえて損はない逸品です。
■大人の夜にぴったりな華やかさ
さて、今度はうってかわって「夜遊びメガネ」。
レストランやバーなど、ラグジュアリーで大人な空間であるほどに、それに比例して照明は暗めなもの。昼と同じメガネでは、やや地味な印象になりがちです。
しかも、せっかくの楽しい時間、ちょっと華やかにいくのが、場をわきまえた大人の余裕というもの。女性であればさしずめ、デーリーのベージュのリップから、赤いリップにさっと塗り替え、というところです。
そんなときにお薦めなのが、ディータのステイツマン スリー。
黄金期のハリウッドスターをイメージしたというデザインは、最高級の素材と技術で、そのイメージにふさわしい本物志向な華やかさを醸していて、大人の夜にぴったり仕様。けれどお薦めの理由はそれだけではありません。

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