麻婆豆腐の素・オロナミン… 1位譲らぬ平成の定番品2018年「日経POSセレクション売上NO.1」決定

「あるといい」を形にした新商品

新発売ながら競合を抑えて年間1位の座についた商品では、消費者の「あったらうれしい」を形にしたものが目立った。

サントリースピリッツが2018年2月に発売した「こだわり酒場のレモンサワーの素」は、ソーダで割ることで好みの濃さでレモンサワーが楽しめるのが特徴だ。居酒屋などでのレモンサワー人気や炭酸水を常備する家庭が多くなった点に目をつけた。同年12月にはレモンの味をより感じられるよう原料酒の配合を見直すなど商品に磨きをかける。

日清フーズは、18年2月発売の片栗粉風調味料「日清 水溶きいらずのとろみ上手」で片栗粉市場に参入した。水に溶かさず、粉をふりかけるだけでとろみ付けできる。「粉が舞って台所が汚れる」「とろみが足りないと、もう一度、水で溶くのが手間」などの不満を解消しつつ、片栗粉の特徴をうまく引き出せるよう原料に様々なでんぷんを組み合わせた。

テーブルマークが同年3月に発売した「カップに入ったプチカレー」は「幅広い世代から弁当でカレーを食べたいとの声が多かった」(同社)のが開発のきっかけ。弁当箱の中でこぼれない粘度とおいしさのバランスを保つため、試行錯誤を繰り返した。弁当に冷凍食品を使っていなかった人の開拓に成功した。

■世界有数のデータ量
日経POS情報は、日本経済新聞社が全国のスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど計1500店舗の実売データを収集している。1985年より蓄積されており、詳細で膨大な価格・販売データを有する世界有数のPOSのデータベースだ。企業のマーケティングや商品開発などに活用されている。
対象は食品、日用品など約265万品目に及ぶ。店舗から日次でデータ収集し、最短2日で全国や地域別の販売動向を把握できる。日々発表される新製品を2000に分類し、容量やフレーバー(風味や香味)ごとに価格や販売数量を追える。
「日経POSセレクション売上No.1」は日経POS情報の各カテゴリーでその年に最も売り上げの多かった商品に付与している。メーカーは使用料を払えば、他社商品との違いを訴える手段として商品パッケージや店頭での販促物などの広告に専用のエンブレムを使える。

2018年売上No.1商品の詳細はこちら(http://nkpos.nikkei.co.jp/number1_2018/)のサイトで

[2019年2月13日付 日本経済新聞朝刊]

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