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悩みに寄り添って考える CMづくりに学ぶ企画のツボ リブロ汐留シオサイト店

2019/2/8

メインの平台のベストセラーコーナーに面陳列で展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。世界を正しく見る習慣へといざなう世界的ベストセラー『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』がここ汐留でもよく売れている。そんな中、ランキング上位に食い込んできたのは、話題のCMを数々手がけてきたプロ中のプロが、面白い広告クリエーティブをつくるためのポイントを巧みな相談室スタイルで語った本だった。

■著者は「いくぜ、東北」のディレクター

その本は高崎卓馬『面白くならない企画はひとつもない』(宣伝会議)。著者の高崎氏はJR東日本の「いくぜ、東北」やサントリーの「オランジーナ」などを手がけた電通のクリエイティブ・ディレクターだ。版元の宣伝会議は、広告やマーケティング関連の講座を数多く開講しており、好評だった人気講座を養成講座シリーズとして書籍化している。本書もその一冊として刊行された。徹底的にテレビCMを作る企画に特化して語られているが、企画全般に通じる指摘がたくさん含まれている内容だ。

企画がなかなか面白くならないという悩みは、CMづくりに限らず、新規ビジネスや販促企画、果ては経営企画まで、様々な企画業務に携わっている多くのビジネスパーソンに共通するものだろう。本書は悩みを抱えた人の相談を受けるというクリニックのスタイルを取ることで、企画の悩みどころに迫っている。副題はもとになった講座にちなんで「高崎卓馬のクリエイティブ・クリニック」だ。

「セツメイ病」を患った患者が訪ねてくるところからストーリーは始まる。商品のことやマーケティングの意図をそのまま説明する表現をつくってしまう症状だ。その症状を診断・治療するプロセスで、広告を巡るメディア環境の変化にまで話を広げ、「とにかく視点を高くする」「他人の企画で、客観を鍛えよう」などの悩みから抜け出すヒントを次々と提示していく。

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