アマゾン本社で見学ツアー 働き方刺激するシアトル旅

スフィアの中は熱帯雨林のように植物が茂る

シアトルで今、一番注目のエリアはアマゾンが本社キャンパスを拡張しているサウス・レイク・ユニオン地区。以前は、倉庫街だったこのエリアにアマゾンが本社を移してきたのは10年前。以来、企業の成長とともに、街もどんどん変貌を遂げている。

アマゾン本社キャンパスの中でも目を引くのが、球体の植物園のようなオフィス「スフィア」だ。アマゾン社員のワークスペースだが、「スフィア」公開日(第1・3土曜)やアマゾン本社ツアー(スケジュールはウェブサイトで告知)の際には、一般入場ができる(ともにオンラインでの事前予約が必要)。一つの観光資源や教育資源ともなっていて、シアトルとの共栄という企業姿勢の表れでもある。

緑の壁がそびえ立ち、スフィアの中は、一見、植物園そのもののよう
空中に飛び出た鳥の巣と呼ばれるスペースは、議論がはかどりそう。階下には個人作業用のテーブルが見える

中に入ると、熱帯雨林のように植物がうっそうと茂り、なんと滝まで流れている。中心にどんとそびえる高さ約20メートルで約3700平方メートルもの緑の壁は、200種以上、2万5000株もの植物からなる。まさに森の中にワークスペースが点在する感じ。全体では約4万株の植物が育てられていて、中にはランや着生植物、また食虫植物や絶滅危惧種などの希少な植物もある。

昼間は温度約22度、湿度60%と植物と人が快適に共存できるよう保たれている。自然の中で新たな思考や発想を育もうという試みだ。ワークスペースや会議室、鳥の巣と呼ばれているユニークな空中スペース、そしてシアトルの有名シェフであるレネー・エリクソン氏が運営するカフェではおいしいドーナツも売っている。

人と植物が共生しやすい温度・湿度をキープ。心地よく過ごせる

スフィアがつくられた意図や設計、植物などについて展示されている「アンダーストーリー」というセクションだけは、スフィアと分離されていて、予約なしで月曜から土曜は午前10時から午後8時まで、日曜は午前11時から午後7時まで見ることができる。スフィアの植物は野生から採っていない。植物園や大学、個別の庭園などと提携して30カ国を超える国からやって来たのだ。そんな自然との共生にもポリシーが感じられた。

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